本文へ移動

ストンと落ちる両肩…中日・柳の快進撃支える“横浜高校の先輩”直伝の呼吸法「想像より理由が深く取り入れました」

2021年6月9日 10時04分

このエントリーをはてなブックマークに追加
楽天・涌井(左)とキャッチボールをした柳=2月28日、沖縄・北谷で

楽天・涌井(左)とキャッチボールをした柳=2月28日、沖縄・北谷で

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇8日 楽天5ー2中日(楽天生命パーク宮城)
 勝負の仙台&所沢への遠征は、頼みの柳が打たれ、黒星スタートとなった。1安打完封から中6日。絶好調から一転して、こんなに苦しそうな柳は久々に見た。45日ぶりの屋外球場、しかも初めての楽天生命パーク宮城。あらゆる球種を制御できない中で、降板するまでは3失点で耐えていた。
 ついに途切れたが、9試合連続クオリティースタート(6イニング以上を投げ、自責点3以下)。今季の安定感を引き出す理由の一つは、呼吸法にある。走者がいない時、セットポジションから動きだす寸前、彼の両肩はストンと落ちる。テレビ画面でもハッキリと分かるはずだ。
 「息を吐いているんです。余分な力が入ってしまうと、肩は上がる。そこで息を吐くときに、肩も落としてからフォームに入るわけです」
 きっかけは動画サイトだった。ある投手の投球を見ていると、フッと吐き、ストンと落ちていた。会った時に質問した。「あれはリズムをつくるためにやっているんですか?」と。そうではない。そこからその投手は息を吐く理由を説明してくれた。
 「僕が想像したよりも深い理由でした。納得できたから取り入れたんです。走者がいる時には肩を動かせませんから、違うやり方で同じようにやっているんです。キャンプのブルペンから、ずっとやっていますよ」
 投手板の踏み位置やスパイクの変更など、柳の快進撃を支えたいくつかの挑戦は、オープン戦で打ち込まれた直後に実行している。しかし、この呼吸法は2月からひたすら練習し、自然な動きでやっている。
 それを教えてくれた投手は、楽天の涌井だった。1月の千葉・館山での自主トレに同行。この時に握りを教わったシンカーは結局自分の握りに戻している。この呼吸法こそが館山から持ち帰った土産だったのだ。コロナ禍での再会。あいさつもままならないが、セ・リーグ最強投手という看板は、横浜高の先輩も喜んでくれているはずだ。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ