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富来のうどん 幸呼び込め さくら貝イメージ もち麦でもちもち

2021年6月9日 05時00分 (6月9日 10時13分更新)
「ポルポ」で提供されているもち麦入りざるうどん=志賀町富来領家町で

「ポルポ」で提供されているもち麦入りざるうどん=志賀町富来領家町で

  • 「ポルポ」で提供されているもち麦入りざるうどん=志賀町富来領家町で
  • もち麦畑の前でうどんを紹介する農事組合法人あいかみの内浜英世代表理事=志賀町相神で

農事組合発売 まちおこし、特産品定着を

 志賀町相神の農事組合法人「あいかみ」は、同法人が栽培するもち麦を加工し、商品開発した干しうどん「桜貝(さくらがい)のしらべ」を発売した。麺は地元の増穂浦(ますほがうら)に打ち寄せられる薄紅色のさくら貝をイメージしたピンクと白の二種類。同町の飲食店ではざるうどんとして提供され、地元のシンボル「さくら貝」とのコラボで地域を盛り上げようと新たな特産品の定着を狙う。 (大野沙羅)
 うどんの原料には、大麦の一種で「ホワイトファイバー」という品種のもち麦を三割使用。もち麦には、水溶性食物繊維の「β(ベータ)−グルカン」が豊富に含まれ、食後の血糖値の上昇を抑えたり、血中のコレステロール値を下げる効果がある。
 あいかみはもち麦の健康効果に注目し、二〇一八年から三ヘクタールの水田で栽培している。代表理事の内浜英世さん(75)によると、初めは米に交ぜる健康食品として販売していたが、販路を広げようと昨年秋から、粉末状のもち麦を練り込んだうどん作りに着手。山形県の製麺所に依頼して試作を重ね、もちもちとしたのどごしがいい麺が完成した。
 商品名は「日本小貝三大名所」の一つとして地元で親しまれるさくら貝から命名。パッケージには能登半島をかたどったイラストの富来の場所に星で印を付け、さくら貝をちりばめた。内浜さんは「完成まで半年以上かかった。もち麦は体に良いので多くの人に食べて健康になってほしい」と話す。
 もち麦入りうどんの発売を受け、さくら貝細工なども販売する同町富来領家町のショッピングモールアスク内の飲食店「ポルポ」ではピンクの麺を使ったざるうどんを提供。桜の花びらの形をしたかまぼこを添え、アイスクリーム、またはおにぎりが付くセットは地元客に好評だ。新型コロナウイルスの影響で町の観光業や飲食業が落ち込む中、三谷則子店長(59)は「うどんと幸せを呼ぶさくら貝でまちおこしできれば。コロナが落ち着いたら富来に行こうって思ってもらえたら」と期待を込める。
 富来領家町の飲食店「ブラッスリーたかやま」でもアレンジメニューを考案中。町内の飲食店でも広まりつつあり、内浜さんは「初めからまちおこしと思っていたわけではないが、桜貝と名付けてよかった。過疎化が進んでいるし、皆が元気になって地元が盛り上がってほしい」と話した。
 「桜貝のしらべ」は二食入り百八十グラムで、紅花色素で色付けたピンクは一袋四百六十円、白は四百五十円(ともに税込み)。町観光協会や道の駅とぎ海街道、アスク内の書店「ポケット」などで購入できる。

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