本文へ移動

外国人実習生に着物で思い出を 加賀のNPO 無料着付け開始へ

2021年6月8日 05時00分 (6月8日 10時03分更新)
市民から寄付された120点以上の着物。外国人実習生に着付け、思い出にしてもらう=加賀市熊坂町で

市民から寄付された120点以上の着物。外国人実習生に着付け、思い出にしてもらう=加賀市熊坂町で

市民が寄付した120点超 活用

 日本に来た思い出にしてもらおうと、加賀市のNPO法人「たぶんかネット加賀」は、市内で暮らす外国人技能実習生に着物を無料で着付ける取り組みを始める。団体が所有する百二十点以上の着物を活用する。小矢田進代表は「せっかくできたご縁。日本の文化に触れ、楽しい思い出を持ち帰ってほしい」と話す。 (小室亜希子)
 NPOは同市熊坂町の観光文化施設「蘇梁館(そりょうかん)」を拠点に、市内の外国人を招いて互いの文化を知る催しを開くなど、国際交流に取り組んでいる。
 百二十点以上の着物は、これまで市民から寄付されたもの。浴衣は夏祭りなどで活用できても、着物はなかなか出番がなかった。一方で新型コロナウイルス禍で実習生の生活もさまざまな制約を受けており、せめて着物姿で写真を撮り、日本の楽しい思い出にしてもらおうと考えた。
 着物は振り袖や訪問着などいろんな種類があり、華やかな色柄があれば、落ち着いた無地も。帯もたくさんあり、好みのものを選んでもらう。着付けはNPOの女性スタッフらが担当。蘇梁館は旧北前船主の屋敷を移築した建物のため、純和風の造りや日本庭園が撮影にもぴったりだ。
 蘇梁館では毎週土曜日午後一時半〜三時に日本語教室があり、まずは十九日の教室終了後、参加した生徒に着用を提案する。日本語教室以外の実習生にも、要望があれば対応する。
 日本語教室のボランティア指導員松井勇さん(81)は「実習生は和服に興味があっても、着る機会がない。喜んでもらえるのではないか」と話す。(問)蘇梁館0761(72)5350

関連キーワード

PR情報