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球数管理厳しい今の野球では“武器”に…オリックス福田の『投げさせる技術』数字が示す球界トップレベルの粘り力

2021年6月7日 11時29分

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中日―オリックス 2回表2死二、三塁、オリックス・福田に適時打を許す福谷。捕手桂

中日―オリックス 2回表2死二、三塁、オリックス・福田に適時打を許す福谷。捕手桂

 ◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇6日 中日0―4オリックス(バンテリンドームナゴヤ)
 オリックス・増井には失礼ながら、まさか1点も取れずに負けるとは思わなかった。だから2回に福谷がつかまったときも、2点なら何とかなると…。デッドラインの3点目をむしり取られたのは福田。何とファウルを11球も打たれ、16球目の147キロをセンター前に打ち返された。
 「しっかり集中して打席に入ることができました。厳しいコースのボールが続いていましたが、自分も負けないように粘りながら、甘い球が来たら逃さないようにと意識していました」
 4回にも福田に打たれ、致命的な4点目を奪われた。この3試合で5安打、4四死球。明大時代を知る関係者に尋ねたら「とにかく練習する。気合と根性の男」だと教えてくれた。身長167センチ。登録は内野手だが、1、3戦目はセンターで出ている。今春のキャンプから自ら志願し、外野の練習を始めたと聞いた。
 この日だけで27球。今季99打席では80ファウル、投手に434球を投げさせている。1打席平均4・38球。ちなみに昨季の福田は4・45球。規定打席に到達した選手でこれを上回ったのは、日本ハム・近藤(4・75)と西川(4・58)しかいない。気合と根性だけの選手ではなく、球界トップレベルの粘り力を持っている。
 1打席の最多投球数は19球。この日の福谷VS福田は3球足りないが、多くは四球か凡打だそうだ。打者が打ち勝つケースは少なく、本人のコメントにもあるようにそれだけ集中できていたということだろう。中日の最多記録は立浪和義の18球。2002年5月6日の巨人戦(ナゴヤドーム)で前田幸長から12球ファウルを打ち、最後は中飛に倒れた。
 「凡打したことも含め、覚えていますよ。粘ろうと思ったのではなく、ヒットを打とうとした結果でした。粘るにはポイントを近づけてバットを出す技術が必要です。投手にすれば嫌だと思いますよ」
 立浪さんが言うように、球数管理が厳しい今の野球では、投手に投げさせる技術はそれだけで武器になる。安定感の福谷は、福田の気合と根性プラス粘り力にしてやられた。

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