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敦賀気比サヨナラ勝ち 5点差逆転、決勝へ 第144回北信越高校野球

2021年6月7日 05時00分 (6月7日 09時45分更新)

 第144回北信越地区高校野球大会は第2日の6日、新潟市のハードオフエコスタジアム新潟で準決勝が行われ、敦賀気比が松商学園(長野1位)にサヨナラ勝ちし、決勝に進んだ。
 7日は休養日で、決勝は8日に同スタジアムで行われ、敦賀気比は昨秋の北信越大会で競り勝った新潟明訓(新潟3位)と対戦する。
 ▽準決勝 (エコスタ)
松商学園(長野1位)
000710000―8
300001203―9
敦賀気比(福井1位)
(松)渡辺、栗原−藤石
(敦)竹松、本田−長尾、渡辺優
本塁打 大島(敦)
 中盤に逆転された敦賀気比が5点差を追い上げ、松商学園にサヨナラ勝ちした。
 敦賀気比は一回に大島の3点本塁打で先制。四回に逆転されたが、六回に犠飛で1点、七回は安打と内野ゴロで2点を返した。九回は2死一塁から東、沼田、前川の3長短打で試合を決めた。
 先発した竹松は四回に5連続四球と乱れ7失点。本田が好救援し、守備からリズムをつくった。

松商学園−敦賀気比 9回裏敦賀気比2死一、二塁、沼田が左中間二塁打を放ち8−8と追いつく=新潟市のハードオフエコスタジアム新潟で


勝負強さ養い 最終回同点打


沼 田

 精神力が求められる鬼門で、敦賀気比の沼田航が打席へと向かう。2点ビハインドの九回裏2死一、二塁。「力を出せずに終わった甲子園」とよく似た場面で、この日は勇敢だった。
 低めの変化球を見極めた後の2球目。最速140キロ超の相手左腕の速球を思い切りの良いスイングで確実に捉える。土壇場でチームを救い、サヨナラ勝ちへの流れを築いた同点打。「チャンスでの一本を打てるようにしてきた」と破顔した。
 己の弱さを知れた夢舞台だった。三月の選抜大会一回戦。五番に座りながら、九回裏1死満塁のサヨナラ機を三振でつぶした。加えて6打数0安打に「情けない」と何度も自問自答した。一カ月後の県大会で背番号は二桁になり、一時はスタメンも外れた。そんな悔しさを糧にして勝負強さを養った。
 今大会は長打力を買われて二番に固定。ここまでの二試合で6打数5安打と、攻撃的な打線の中心にいる。「これをきっかけに自信がついてくれれば。今日は野手に助けられた」と東哲平監督。先発投手の成長を願って乱調でもすぐには代えず、苦しい展開を強いられた。敗戦濃厚と思えるゲームをも制し、チームは大きな自信を手にした。 (谷出知謙)

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