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【石川】酒は?時短は? 店「決めて」「まん延防止」13日期限だけど… 

2021年6月6日 05時00分 (6月6日 11時02分更新)
石川県の緊急事態宣言などを受けて開業を延期した上で、準備を進めるイタリアンバー「くま3」=5日、金沢市片町で

石川県の緊急事態宣言などを受けて開業を延期した上で、準備を進めるイタリアンバー「くま3」=5日、金沢市片町で

「準備に時間」「続くなら協力金を」

 石川県内に適用されている13日までのまん延防止等重点措置の期限が迫った。政府は群馬、熊本とともに石川も解除する方向だが、金沢市内で要請されている酒類提供の終日自粛や午後8時までの時短営業はどうなるのか。中には、要請も13日までと見越して準備に入る飲食店も。見通しが立たない状況に早く方向性を示すよう求める声が上がっている。(榊原大騎、高橋雪花)
 「早く、はっきりと決めてもらいたい」。金沢市片町で七月までにオープンを予定するイタリアンバー「くま3」のシェフ久米純矢さん(28)がつぶやく。店は五月上旬に開業予定だったが、県の時短要請、まん延防止等重点措置の適用を受けて延期した。
 現在は七月一日までの開業を軸に、土日限定プレオープンで宣伝を続ける。「時短要請が続くほど、世間の飲食店への印象は悪くなっていく」。酒の提供ができなければ利益が出ないため、開業の候補日はいくつか設けざるを得ない。
 市内で焼き鳥屋など六店を営むゼロスターの和田知晃社長(41)は「十四日の予約もぼちぼち入っている」と明かす。従業員のシフトも決めなければならず「時短も協力金があればありがたいし、延長されれば応じる。ただ準備には最低でも一週間ほしい」と求める。
 石引の「天ぷら酒場 兎一(うさいち)」店主の樋山雄一さん(33)は、鮮魚店などとの関係を途切れさせないようにと、時短営業を続けてきた。酒類提供自粛で苦境にある取引先の酒店には自分が飲む酒を毎日買いに通う。十四日以降も要請継続の可能性について問い掛けると、「正直盲点だった」。
 四月末から休業している片町のラウンジ「アクアマリン」では、十三日で時短や酒類の提供自粛要請が終わるとみて酒の発注など準備を進める。木下広美代表(60)は「同業者はみんな要請が終わると思っている。ただ、いざ開店してもお客さんが来るのかを考えるとしんどい」と声を落とす。
 休業中も、店の家賃やカラオケ機器のリース代などが月二十六万円ほどかかり、協力金が頼みの綱。時短要請が継続されれば「休むしかない。ワクチンが行き渡るまで協力金を」と訴える。
 片町の「クラブ利恵」のママ、上田利恵さん(69)は、入居先のビルとも歩調を合わせ、系列五店舗の営業を十四日に再開する予定だ。「また普通に仕事ができると思って、スタッフと準備している。ここまで延長して、再々延長はあり得ないと思う」

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