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<尾張まち物語> 津島・駄菓子屋すーさん(4)若者に声掛け活動する高校生

2021年6月6日 05時00分 (6月6日 11時00分更新)
店で飼っているトカゲとじゃれ合う平さん=津島市宝町の「駄菓子屋すーさん」で

店で飼っているトカゲとじゃれ合う平さん=津島市宝町の「駄菓子屋すーさん」で

 「こんにちは」「今日は何をしてるんですか」
 愛西市に住む高校三年生の平(ひら)晴斗さん(17)は、週一回、名古屋駅前の繁華街に立ち、同世代の若者たちに声を掛ける。名古屋市のNPO法人の非行防止活動に加わってから、間もなく二年になる。
 活動の原点は中学二年の冬、初めて訪れた津島市の「駄菓子屋すーさん」。引き戸を開けると、小中学生が一緒になって、店で飼っているトカゲとじゃれ合っていた。「何だろうここは」。見たことのない光景に、目を丸くした。
 その少し前、平さんは不登校になっていた。バスケットボール部の顧問が、実力のある選手ばかり大事にしているように感じ、ストレスから慢性的な腹痛を抱えるようになった。学校に行けない日が増え、級友にも病気を理解してもらえなかった。「もうどうでもいいや」。自暴自棄になっていた時期に、駄菓子屋すーさんの扉を開けた。
 店にいる時だけは心地が良かった。「ルールがなく、縛られないのがいい。友達の家みたいだった」と振り返る。「学校には行かなくていい。生きる力をつければいいから」。何かを強制しない、「すーさん」こと店主の砂川博道さん(61)の言葉も、気楽にしてくれた。
 名...

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