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人を世話する高齢者は元気 南砺市 65歳以上対象調査

2021年6月5日 05時00分 (6月5日 10時37分更新)
田中幹夫市長(右)に日本老年医学会雑誌への掲載を報告する黒岩祥太研究員=南砺市役所で

田中幹夫市長(右)に日本老年医学会雑誌への掲載を報告する黒岩祥太研究員=南砺市役所で

 高齢者にとって、配偶者ら介護や世話をする相手がいることが健康維持につながっていることが、南砺市の六十五歳以上の全員を対象にした調査から分かった。介護をする人とされる人がどちらも高齢者である「老老介護」を消極的にみる傾向がある中、高齢者にとっての介護にはプラス面もあることが、大規模調査で裏付けられた。富山大病院総合診療科の黒岩祥太研究員が調査結果をまとめた論文を、日本老年医学会雑誌四月号で発表した。 (松村裕子)
 市は介護保険計画を作るため二〇一四年から三年おきに六十五歳以上の約一万九千人を対象に生活や健康について調査。一四年に世話をする相手がいた人が三年後の一七年に健康を維持していたかを、追跡が可能な六千八十八人について分析した。
 男女とも、世話をする相手がいる人はいない人より健康維持度が高い傾向があったが、統計学上、特に男性は世話をする相手に妻を含む場合、女性は夫を含まない場合に明らかに健康維持度が高かった。
 三日に学会誌掲載を黒岩研究員と共に田中幹夫市長に報告した共同研究者の南真司・市政策参与(前市民病院長)が「学会誌は載ること自体が価値ある」と強調。介護負担度と生きがいの関連性では、負担度が低いと生きがいが高く、負担度が高いと生きがいが低い傾向があり、「今後は介護負担度がどの程度なら生きがいにつながるのかを追究したい」と話した。

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