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中日が勝つための要素詰まった1勝…脇役の奮闘、終盤の粘り、小技の得点 年に1度あるかないかの“超効率野球”

2021年6月4日 10時27分

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7回裏1死三塁、阿部がスクイズを決める

7回裏1死三塁、阿部がスクイズを決める

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇3日 中日4―3ロッテ(バンテリンドームナゴヤ)
 4安打で4得点。しかも1残塁! 前日に竜の得点効率の悪さを嘆いたら、年に1度あるかないかの超効率野球を見せてくれた。堂上、井領、大島の「トリプル1号」の詳報は、1面に載っている。ここで書くのは7回の同点スクイズだ。レアードの逆転2ランで沈みかけたチームの雰囲気を、ビシエドの二塁打が吹き飛ばしてくれた。内野ゴロで1死三塁から阿部がスクイズを決めた。
 「必死でした。ファウルにならず、何とか点が入ってくれてよかったです」。外角へのボール気味の球を、一塁線に転がした。ロッテ内野陣はバックホーム態勢。多用するセーフティースクイズではなく、空振りできず、ボールでも食らい付くスクイズだった。
 「難しいボールだったと思うけど、よく決めてくれた」と与田監督はたたえた。得点圏に進んだのはこの回だけ。好機になると重くなりがちな攻撃陣を、有無を言わさぬサインでベンチが動かしたのだ。
 勝野の白星は戻ってこないが、福のミスは野手がカバーした。拙攻でも貧打でもないこの勝利で、借金完済まであと「1」。一足早く、今季の1点差試合が5割(8勝8敗)になった。中日が上位に行くための絶対条件は2つある。まず競り合いに強くなくてはならない。そしてロースコアゲームは拾っていかねばならない。
 チーム防御率2点台だけあって、投手陣が3失点以内に抑えた試合は6割近い32試合もある。つまり机上の計算なら3点取れば少なくとも負けない。ところが現実はそうではない。1失点以内ですら4試合も勝ち損ね(13勝1敗3分け)、2失点にいたっては負け越している(1勝3敗3分け)。目標4点、ノルマは3点。3失点の試合を拾うか落とすかは、強いチームと弱いチームのボーダーラインだ。勝って4勝2敗2分け。脇役の奮闘、終盤の粘り、小技の得点。この勝利には竜が目指すべき要素が詰まっていた。

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