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削り合う濃厚な90分間も…“敵将”森保監督が五輪代表に「物足りない」【サッカー日本代表】

2021年6月3日 23時14分

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前半、フリーキックを外し悔しがる久保建英

前半、フリーキックを外し悔しがる久保建英

◇3日 強化試合 日本代表3―0U―24日本代表(札幌ドーム)
 日本代表が弟分に完勝した。前半2分、MF橋本拳人(27)=ロストフ=のゴールで先制。同41分にMF鎌田大地(24)=アイントラハト・フランクフルト=が2点目、後半7分にFW浅野拓磨(26)=無所属=が3点目を挙げた。U―24はオーバーエージ(OA)枠3人からMF遠藤航(28)=シュツットガルト=のみ途中出場したが、ゴールは遠かった。
   ◇   ◇
 無観客の札幌ドームにボールを蹴る音、選手たちの声とともに体がぶつかり合う鈍い音が響く。前半7分、板倉が橋本を削れば、1分後には橋本が板倉を削り返した。非公式試合ながら、あまりに濃厚な90分間。両代表監督を兼任し、この日はA代表を率いた森保一監督(52)は「お互いが勝ちにこだわり、局面の戦いにこだわり、しのぎを削ったいい試合。ジャマイカ戦以上の熱い試合をしてくれた」と満足げな表情だった。
 実に41年ぶりとなる「兄弟対決」はファンにとって垂ぜんの一戦。「下克上」を掲げ、鼻息荒く立ち向かうU―24代表と、世代交代を許さないA代表という鮮明な対立軸は“激戦”を生んだ。単なる穴埋めの強化試合ではなく、「U―24の選手が高い強度、テンポの中でどれだけ自分のプレーができるか。個の力を見る最高の機会」。そこにこそ、森保監督の確信的な狙いがあった。
 開始早々。「挑まれる立場」(森保監督)のA代表がギアをレッドゾーンに入れ、いきなり重圧をかけると、若き面々はおののいた。「圧倒されるところがあった」とは森保監督。経験者たちはスキを決して見逃さない。鎌田のCKをニアで大迫が競り勝ち、橋本が押し込んだ。もし、これが五輪本番だったら…。
 “敵将”の森保監督は珍しく手厳しかった。
 「(U―24代表の)メンバー全てではないが、物足りない。われわれは五輪で金メダルを目指している。今日の強度で力を発揮できなければ目標達成は難しい。選考のメンバーに入ってくるのは難しい」
 A代表の貫禄、成熟した強者の戦いは、U―24代表にとって、手痛くとも得難い、貴重な手土産となったはずだ。

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