五輪開催「今の状況なら普通はない」と尾身茂会長 東京都、国、組織委…不測の事態に責任は誰が取るのか
2021年6月2日 15時27分
TBS系情報番組「ゴゴスマ」は2日の放送で、東京五輪開催について、衆院の厚労委員会で新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(71)が「今の状況で(五輪を)やるっていうのは普通はないわけですよね。このパンデミックで、そういう状況の中でやるということであれば、五輪の開催規模をできるだけ小さくして管理の体制をできるだけ強化するというのが、五輪を主催する人の義務だと思います」と発言したことを紹介した。
緊急事態宣言地域を中心にステージ4の状態が続く中での発言に、愛知医大の三鴨廣繁教授(65)は「妥当な発言。東京は下がり具合がいま一つで心配しているが、全国的に感染状況が落ち着きつつある。ステージ4の段階では医療も逼迫(ひっぱく)しているし世論が許さない。ステージ2に近いステージ3、それもステージ2に近づけたい。尾身先生はそういう意味を込めて発言したと思う」と分析した。
コメンテーターの古舘伊知郎(66)は「東京五輪開催中止の決定については、東京都や国、組織委員会をいくら調べても、結果的にはIOCに圧倒的な権限がある。その一方で開催してコロナの状況がとんでもないことになった場合、誰がこの責任を取るかということがはっきりしていない。一方がぼやけた中でドンドン進んでいることを危惧する」と憤った。
【読まれてます】
◆選手村で「酒類持ち込み可能と判明」報道に、怒りの飲食店店主
◆朝日新聞の「五輪中止呼び掛け」が世界各国で速報
◆東京五輪 105自治体がホストタウン受け入れなど断念「支援を」
◆米国の感染症権威「IOCの感染対策は科学的根拠を欠く」五輪中止を提言
おすすめ情報