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イタセンパラ「孫世代」を確認 氷見市教委 矢田部川で復帰調査

2021年6月2日 05時00分 (6月2日 10時27分更新)
確認されたイタセンパラの稚魚

確認されたイタセンパラの稚魚

  • 確認されたイタセンパラの稚魚
  • 矢田部川で行われた野生復帰調査=氷見市矢田部で

2年前に試験放流

 氷見市教委は一日、国天然記念物で絶滅危惧種の淡水魚イタセンパラの野生復帰調査を仏生寺川水系の矢田部川で行い、稚魚十九匹を確認した。二年前に試験放流した「孫世代」にあたり、保護増殖に向けて野生復帰できる環境にあることが立証された。 (小畑一成)
 市教委の西尾正輝主任学芸員らが同市矢田部の延長約一キロの水面で稚魚を見つけた。体長約一センチで、先月二十日すぎにふ化したとみられる。市教委は今後も成長過程を観察する。
 イタセンパラは市内では万尾川に生息。一河川だけだと、災害発生など環境変化があった場合に危機に陥る。ほかに遺伝子の多様性を確保するためにも生息地を広げることが重要になっている。
 市教委は二〇一九年八月、かつてイタセンパラが生息した矢田部川に雄四十匹、雌六十匹を試験放流。二〇年一月、採取したイシガイで産卵を確認し、九〜十月の産卵期に雌二匹から卵を確認。既に文化庁に報告している。
 イタセンパラは同市のほか、愛知、岐阜両県の濃尾平野や琵琶湖淀川水系の限られた地域に生息する日本固有種の淡水魚。タナゴの仲間で、体長五〜六センチ(全長六〜七センチ)。川岸の流れの少ない水域に生息し、秋にイシガイなど二枚貝の中に産卵する。

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