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<タイムカプセル> 公益財団法人にっぽんど真ん中祭り・文化財団専務理事 水野孝一さん(44)

2021年6月2日 05時00分 (6月2日 05時00分更新)
水野孝一さん

水野孝一さん

夢抱き、街を変えた

 平凡な子どもでした。でも、大学時代にふとしたきっかけで北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」を見て感動し、名古屋で「どまつり」を企画しました。当初は資金も集まらず無謀な挑戦でしたが、200万人以上を呼び込む祭りにまでなりました。
 静岡県の旧清水市(静岡市清水区)で生まれ、3カ月で名古屋市に引っ越し、父親の転勤で公務員宿舎を転々としました。内気な性格で、ゲーム好き。将来はプログラマーになりたいと考えて商業高校に進学しましたが、実際に学ぶうちに「極めるのは難しい」と感じて諦め、簿記やワープロの資格を勉強していました。
 大学生になってからはバイト先と家を往復する日々。そんな平凡な僕でも、ささいなきっかけで夢を抱き、人や街を巻き込んで「どまつり」をつくることができました。いつどこにチャンスが転がっているか分からないのです。
 数年前から、児童虐待防止の啓発活動に取り組んでいます。僕が子どもの頃、宿舎近くの広場には子どもがたくさんいて、気に掛けてくれるおじさん、おばさんがいました。しかし最近の子どもは家庭と学校以外に社会とのつながりがなく、結果的に悲しい事件が起きていると感じます。
 祭りは、さまざまな地域課題の万能薬です。どまつりに出場するためにチームをつくれば、地域にコミュニティーが生まれます。どまつりを通じて若者の背中を押し、世代間の懸け橋になることが今の夢です。 (聞き手・梶山佑)

 みずの・こういち 1976年生まれ。国内外のチームが名古屋で踊る夏の祭典「にっぽんど真ん中祭り(どまつり)」を学生だった99年に企画した。


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