初夏の五目満喫 三重県鳥羽市・菅島港
2021年6月1日 05時00分
伊勢湾口の離島は根魚の宝庫であり、魚種も豊富。初夏からは島内の砂地でキスが釣れるようになる。梅雨空の三重県鳥羽市菅島の菅島港・沖ノ島(人工島)で五目釣りを楽しもうと5月15日、釣友と出かけた。
(中日釣ペン・黒野善弘)
鳥羽市の佐田浜港から市営の定期船で13分、菅島港には午前10時33分に到着した。向かうは定期船乗り場からすぐの青色の「しまっこ橋」を渡った沖ノ島(人工島)だ。海水浴場と反対の西堤へ向かう。
堤防の先端は意外に広く、足場もいい。潮は左から右へ流れており、図の仕掛けに餌のイシゴカイを刺して投入した。狙いはキスだ。1投目から「ククッ」とキスのアタリが出た。
釣れている反応を確かめながら巻き上げると、20センチはあるまずまずのサイズ。幸先がいいので急いで2投目を投入した。置き竿にし、探り釣りの準備をしながらアタリを待つことに。
すると、置き竿がズルズルと引っ張られるアタリ。「何をするんだ!」とばかり、竿尻をつかんで合わせを入れた。キスとは異なる強い引きと、踊るような反応が伝わって来た。かなりの重量感に期待が膨らむ。
姿を見せたのは30センチ近い見事なベラ2匹。ガッカリして海へお帰りいただいだ。このころから雨が落ち始めたが、雨具が必要なほどではない。ここは漁船などの航路で遠投はNGだ。
探り釣りの準備を終えた。堤防の先端で湖産エビの餌でスタートする。いきなりのアタリで釣れてきたのは17センチのカサゴだ。
その後は投入ごとにアタリこそ出るが、フグや小ベラ、マツカサウオばかり。
置き竿に目をやると、竿先が揺れているように見える。聞き合わせをしてリールを巻くと、カキ殻を引っ掛けた時のようなズンと重たい反応。泥色をした25センチのオニオコゼだった。
食味はいいというものの、とても食べる気になれない外観。危険なので即リリースした。そんな時、同行の角本正征さん(63)に25センチのヒラメがヒット。その後、30センチ級キュウセンのダブルはリリースだ。
午後1時半ごろからは雨もやみ、潮の流れが変わった。これを機に探り釣り中心に切り替える。岸壁に付いたワカメ近くへ落とし込むと、小さな前アタリ。ゆっくり誘い上げると20センチ級メバルがヒットした。
角本さんに「オモリを小さく(1号)したら釣れた」と教える。すると角本さんに22センチの金色に輝くメバルがお目見え。続けて17センチのメバルと20センチのウミタナゴなどが釣れ続けた。
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