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「負けるかも」と思わされた錦織圭 第3Sのセカンドサーブポイント獲得率は驚異的【辻野隆三コラム】

2021年6月1日 05時00分

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2回戦進出を決めた錦織(AP)

2回戦進出を決めた錦織(AP)

◇全仏オープンテニス・男子シングルス1回戦 ○錦織圭-ジャネッシ● 辻野隆三評論
 最終セット2―4とされた場面では「本当に負けるかも」と思わされた。錦織はよくしのいだと思う。
 ジャネッシは全仏本戦は初めて。四大大会出場も3回目という選手で実績もない。ツアーより下のチャレンジャーで何度か試合を見たが、ラリーをとにかくつなぐ選手。ところが、錦織戦は別人のように打ってきてびっくりした。下がり目のポジションからフルスイングでスピンをかけ軌道を高くするよう心掛けていた。低い軌道の打ち合いになったら錦織の思うつぼということが十分分かっていたはずで正しい戦略だった。
 錦織は、サーブの内容に調子の波があった。タイブレークで落とした第2セットは、セカンドサーブでのポイント獲得率は29%しかなかったが、6―3で奪い返した第3セットは同じセカンドサーブで獲得率はなんと100%。このサーブの調子を徐々に安定させていくことが上位に進む鍵となるだろう。
 次戦のハチャノフは、世界ランク25位で今回対戦のジャネッシよりはるかに上。厳しそうに見えるのだが、錦織から見れば初対戦のジャネッシよりやりやすい相手だ。対戦成績は錦織から見て3勝2敗だが、負けたのは芝のコートだけ。反対に今年のマドリードの大会を含めてクレー、ハードでは負けていない。3年前のウィーンでの対戦も解説したが、ハチャノフは戦いが進むにつれて打つ手がなくなっていくのがわかるほどの錦織の圧勝だった。互いのコンディション次第でもあるが、ハチャノフに錦織に対する苦手意識があるはずで、錦織もそこを突いていくはずだ。
(元デ杯日本代表)

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