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粘りを見せたリナレス…持ち味のスピードは衰えていない、王座返り咲きも時間の問題だろう【山崎照朝コラム】

2021年5月31日 10時56分

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王者ヘイニー(左)のパンチがリナレスの顔面にヒットする(AP)

王者ヘイニー(左)のパンチがリナレスの顔面にヒットする(AP)

 ボクシングWBCライト級タイトル戦が29日(日本時間30日)に米ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで行われ、同級4位ホルヘ・リナレス(35)=ベネズエラ、帝拳=が王者デビン・ヘイニー(25)=米国=に12回判定0―3で敗れ王座奪還はならなかった。
 敗れはしたが、リナレスが後半、粘りを見せた。3年ぶりの王座戴冠に期待を抱かせる戦いだった。序盤は王者がパワフルなパンチで威圧し、リナレスに流れをつくらせなかった。右オーソドックスのリナレスにとって、左肩を前に突き出した変則構えのヘイニーは、やりにくかったと思う。果敢に出てプレッシャーをかけても、左ジャブ、ストレートで邪魔された。リナレスはいら立ち、空振りが目立った。
 流れが変わったのは王者のスタミナが落ちて動きが鈍った中盤以降。胸を押し付けて挑むヘイニーにリナレスは距離を取って応戦。9回には終了間際に左右のコンビネーションから左アッパーをクリーンヒット。王者が一瞬バランスを崩す場面もあって、会場を沸かせた。終盤はリナレスが王者を追う展開に持ち込んだが、ヘイニーはブーイングを無視してクリンチで逃げ切った。
 リナレスは前半にポイントを許したのが影響した。終盤は王者を追い詰めていただけに残念だったが、王座返り咲きに自信を持たせる内容だった。持ち味のスピードは衰えていない。3階級制覇を経験し、うまさも進化した。35歳だが年齢も感じさせない。王座返り咲きも時間の問題だろう。

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