<月刊ジブリパーク> ジブリの大博覧会 7月開幕 チケット6月1日発売
2021年5月31日 12時03分 (5月31日 12時04分更新)
7月17日〜9月23日・愛知県美術館 展示規模パワーアップ
豊富な資料でスタジオジブリの約35年の歩みを振り返りながら、作品の魅力にどっぷり浸れる「ジブリの大博覧会」(中日新聞社など主催)が7月17日〜9月23日、名古屋・栄の愛知県美術館で開かれる。2015年に愛知で始まり、300万人以上を動員して昨年、全国巡回を終えた同展。ジブリパーク開業まで、おおむね1年のタイミングで迎える今回は、各地の追加分を含めた全展示物を一挙に披露する特別版として帰ってくる。
現在、ジブリパークの整備が進む愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で初めて開かれ、バージョンアップを重ねつつ東京、富山など国内十一カ所を巡った大型企画展。今回は初回の約五倍に展示面積を拡大し、圧倒的なスケールでファンを待つ。
来場者は、スタジオジブリ社内の打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」で大きなトトロのぬいぐるみに迎えられ、一気にジブリの世界へ。会場に踏み入れば、精緻な造形物や貴重な資料が山盛りだ。
一流クリエーターが手掛けた「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」「風の谷のナウシカ 王蟲(オーム)の世界」、それに地場産業とのコラボで生まれた「ジブリの幻燈楼(げんとうろう)」は愛知初登場。映画のポスター、未公開だったキャッチコピーのメモや原画などを集めたコーナーでは、創設以来、世界を魅了し続けるジブリの歴史に触れられる。映画「となりのトトロ」の人気キャラクター「ネコバス」をテーマにした新展示も予定されている。
展示物はジブリパークの「ジブリの大倉庫」エリアに収蔵されるため、これだけの規模でのお披露目は最後となるだろう。昨年、コロナ禍で延期を余儀なくされたが、対策を施し、満を持して開かれることになった本展。社会が沈滞する中、アニメーションの奥深さにさまざまな角度から触れ、懐かしさや新発見で少しでも心豊かになれればいい。
王蟲の腐海 表現
映画「風の谷のナウシカ」に登場する巨大生物・王蟲(オーム)や蟲(むし)たちが生息する腐海(ふかい)の世界を緻密な造形で表現した。2019年に福岡市会場で公開され大きな反響があったこの立体造形物が、本展のためにリニューアルされて再登場する。王蟲は全長約8・5メートル、高さ約3・8メートルと大ボリューム。デザインは、数々の映画やゲーム、玩具のキャラクターデザインを手掛けてきた竹谷隆之さんが担当した。
空とぶ機械 集結
メインの展示物が、映画「天空の城ラピュタ」のオープニングに登場する「空飛ぶ巨大な船」。全長約5.5メートル。船体は木の骨組みに和紙を張った構造で、青森のねぶた祭の山車からヒントを得たという。
光の魔法 幻燈楼
2018年、「ガラスの街」を掲げる富山市の会場限定で公開された貴重な作品も、特別に本展へ。映画「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」などのジブリ作品をモチーフにしたガラスのオブジェが、周囲に色とりどりのイメージを投影する。高さ約5メートル。
7月入場分、6月1日から販売開始
平日来場者にミニクリアファイルをプレゼント
金シャチ柄の本展限定ミニクリアファイルを平日来場者(入場券をお持ちの方)に先着順でプレゼント。予定数に達し次第、配布を終了します。
<ガイド>
■会期
7月17日(土)〜9月23日(木・祝)。午前10時〜午後6時。金曜日は午後8時まで。休館日は7月19日、8月2、16日、9月6、21日
■会場
愛知県美術館(名古屋市東区東桜1、愛知芸術文化センター10階、地下鉄栄駅・名鉄栄町駅徒歩3分)
■問い合わせ
【展覧会について】ハローダイヤル=050(5542)8600
■主催
愛知県美術館、中日新聞社
■協賛
アイシン、NTPグループ
JTB、トヨタ自動車、名古屋鉄道
■展示協賛
ア・ファクトリー
■後援
愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、愛知県私立幼稚園連盟
■企画制作協力
スタジオジブリ
三鷹の森ジブリ美術館
おすすめ情報