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阿部恭子 犯罪加害者家族を支援するNPO法人理事長

2019年10月25日 02時00分 (11月6日 19時12分更新)

写真・隈崎稔樹

◆「個」を確立して偏見をなくそう

 もし、あなたの年老いた両親が、運転中に事故を起こして誰かの命を奪ったら。もし、あなたの子どもが殺人事件を起こしたら-。そんなある日突然、「加害者家族」になった人たちを支援してきた阿部恭子さん(41)。十年以上の活動を通して見えてきたのは、「家族って一体何だろう…」という根本的な問いだった。
 -NPO法人「World Open Heart(ワールド・オープン・ハート)」の主な活動は。
 犯罪加害者家族からの電話相談が主ですね。少年事件ではない限り、捜査段階で警察から必ずしも家族に連絡が行くわけではありません。「家の前に報道陣が来ているが、何が起きているのか」「弁護士と連絡が取りたい」など切迫性の高いものも多いです。
 家族は、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷されたり、職場や住所がさらされたりして、世の中全体から総攻撃を加えられたようなケースもあります。拘束される容疑者本人は司法にのっとってある種守られますが、世間からのいわば社会的制裁によって、加害者家族が自殺に追い込まれることもあり、それを防ぐ活動をしています。
 -活動のきっかけは。
 最初は、犯罪被害者...

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