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【日本ダービー】「福永には貸しがいっぱいあって。いつか返せと言ってきたが」と藤原英師 巡り合わせのドラマに感慨

2021年5月31日 06時00分

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第88回日本ダービーを制したシャフリヤールと藤原英調教師(左端)。左から2人目は吉田俊介・サンデーレーシング代表

第88回日本ダービーを制したシャフリヤールと藤原英調教師(左端)。左から2人目は吉田俊介・サンデーレーシング代表

 2018年に生まれた3歳馬7398頭の頂点を競う「第88回日本ダービー」(G1・芝2400メートル)は30日、東京競馬場(東京都府中市)で行われ、4番人気のシャフリヤールが、写真判定の末、2分22秒5で1番人気のエフフォーリアを鼻差差し切ってG1初優勝を飾った。福永祐一騎手(44)=栗東・フリー=は昨年のコントレイルに続く史上3人目のダービー連覇を成し遂げるとともに単独2位のダービー3勝目。3着は9番人気のステラヴェローチェ。

 「あいつ(福永)には貸しがいっぱいあって。いつか返せと言ってきたが、それがこの舞台でうれしい」。3年前の日本ダービーに藤原英厩舎が送り出した皐月賞馬エポカドーロの2冠を阻んだのは、福永騎乗のワグネリアン。チームとしてタッグを組んだ今回は、最高の形でその“貸し”が返ってきた。藤原英師にとっては2010年エイシンフラッシュ以来11年ぶり2度目のダービー制覇。「こういう巡り合わせが競馬のドラマだなあ」と満面の笑みを浮かべた。
 デビュー前から「(ダービーを勝つ)チャンスはある馬」と感触は持っていた。意を強くしたのは昨年10月の新馬勝ちの内容。2戦目の共同通信杯こそエフフォーリアの3着に敗れたが、毎日杯を日本レコードで制し、その能力を再認識した。
 馬体は牡馬にしては小柄な440キロ台。馬体の成長を促すことを優先し、皐月賞はパス。それが吉と出た。「健康体で出す。それを一番に。力は確認していましたから」と藤原英師。この日は4キロ減の444キロと出走17頭中の最少体重だったが「体重より見た目、筋肉の張りが良く、精神面でも強さがあった」と自信を持っていた。
 無敗の皐月賞馬エフフォーリアの強さは承知。だが器用さ、操縦性の高さを生かせば「枠が良ければいい勝負ができる」と踏んでいた。勝者と敗者を分けたのはたった10センチ。だが、大きな鼻差。藤原英師は「将来ある若武者、横山武は今日悔しくて眠れないだろうけど、今後必ずあいつは競馬界を背負って立つ。このダービーはずっと記憶に残るだろうし、それが藤原厩舎で福永だったということは、今日の勝利は意味がある」と浮かれることなく敗者の心境を思いやりエールを送った。
 まだキャリア4戦。底知れぬ能力を秘めたシャフリヤールの今後に「息の長い活躍ができる、ファンに愛される馬づくりをしてダービー馬の名に恥じぬ結果を残していきたいですね」。秋はさらに強くなった姿を見せてくれるに違いない。

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