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<スポットライト 現場> 県内初、生坂に特定地域づくり事業協組

2021年5月31日 05時00分 (5月31日 05時00分更新)
ブドウ園で房の粒を間引く作業。秋の収穫に向けて繁忙期を迎えるが、冬になると作業は減るという=生坂村の村松農園で

ブドウ園で房の粒を間引く作業。秋の収穫に向けて繁忙期を迎えるが、冬になると作業は減るという=生坂村の村松農園で

  • ブドウ園で房の粒を間引く作業。秋の収穫に向けて繁忙期を迎えるが、冬になると作業は減るという=生坂村の村松農園で
 過疎地域で安定した雇用の確保を目指す「特定地域づくり事業推進法」に基づき、生坂村では今年一月に県内初の「特定地域づくり事業協同組合」が設立された。都市部から若者を招いて組合に登録し、農業や地域事業者への派遣など複数の業務を組み合わせて働いてもらう制度だ。人口減による村の人手不足を解決し、移住者の雇用先を確保することで若者の定住につなげたい考えだ。(右田誠弥)
 「良い人材を雇っても、農閑期の冬に別の仕事に就いたまま戻ってこないことがある」。組合の構成事業者でブドウ農園「村松農園」の園主、村松由規さん(58)は人材確保の難しさを嘆く。
 農園では巨峰やシャインマスカットなどを栽培。五〜九月には草刈りや摘花、葉の剪定(せんてい)などで多忙な半面、冬は作業が減る。人件費の面からも「安定して雇用し続けるのは難しい」。季節ごとの繁閑の差が大きいため、継続した雇用を難しくしているのが実情だ。
 村は県中部の山間地。人口は二〇〇五年度に二千百六十人だったが、現在は千七百二十六人(一日現在)に減少。一五年度には人口に占める六十五歳以上の割合が40%を超えるなど、働き手の確保も容易ではない。
 雇用主や事業者...

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