本文へ移動

<尾張まち物語> 津島・駄菓子屋すーさん(3)元非常勤講師の音楽家

2021年5月30日 05時00分 (5月30日 13時42分更新)
駄菓子屋裏手のホールで弾き語りをする美音さん=津島市宝町で

駄菓子屋裏手のホールで弾き語りをする美音さん=津島市宝町で

 子どもたちの笑い声に混じり、聞こえてくる柔らかなメロディーと歌声。音色の源を探ると、津島市宝町の「駄菓子屋すーさん」の裏手にある小さなホールにたどりつく。
 ピアノの弾き語りをするのは、市内に住む音楽家の美音(みお)さん(39)。「すーさん」こと店主の砂川博道さん(61)とは四年半ほど前、自身が関わる音楽イベントを通じて知り合った。
 店の前の小道を駆け回ったり、すーさんらに教えられながら木登りをしたりする子どもたちの姿に、美音さんは懐かしそうに目を細める。「みんな伸び伸びしていて、昭和の忘れ物だね、ここは」
 昨年三月まで、名古屋市の小学校で音楽の非常勤講師を務めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、自主登校になった際、教室に来た児童に分からないことを聞かれても教えることを禁じられた。おしゃべりができない給食中の雰囲気を明るくしようと、音楽をかけるアイデアも却下された。「教育は平等」「うちの学校だけ勝手なことはできない」。そんな理由だった。
 「できるようにするにはどうすればいいのか、どうして考えないのだろう」。画一的なやり方への疑問が強まり、退職した。
 子どもを自由に遊ばせる駄菓子屋すーさ...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

愛知の新着

記事一覧