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藤嶋昭 光触媒反応を発見した東京理科大栄誉教授 

2019年12月6日 02時00分 (5月27日 03時53分更新)

写真・岩本旭人

◆知り、好きになり、楽しめたら本物

 光を当てるだけで他の物質の化学反応が促進される「光触媒反応」を一九六七年に発見した、東京理科大栄誉教授の藤嶋昭さん(77)。抗菌や脱臭、汚れ防止など幅広い分野で応用され、ノーベル化学賞の候補にも名前が挙がる。一方で、小中学生に易しい内容で理科の面白さを伝える「出前授業」にも力を入れ、読書などを通じて得られる「教養の大切さ」を訴えている。
 -東京大大学院在学中に、光触媒反応を発見しました。
 酸化チタンという材料を水の中に入れて、光を当てるとガスが出てくるという実験です。当時、半導体を水の中に入れて、光を当てるとどんな反応が起きるのかという実験は、世界中の人がやっていました。でもどの半導体も溶けてしまう。皆、溶けない半導体を探し回っていました。
 私も最初は他の人が書いた論文の実験を繰り返し、検証していました。そこで「他の人がまだ使っていない、溶けない半導体はないか」と、酸化チタンの単結晶で実験してみると、酸素が出てきた。しかも酸化チタンの表面は少しも溶けていない。酸素はどこから来るかというと、水からしかあり得ない。光だけで水が分解できたということです。酸...

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