驚異の44歳!4安打放った中日・福留「いい日になった」これからも「自分のできることを目いっぱいやる」
2021年5月30日 06時00分
◇29日 日本ハム4-7中日(札幌ドーム)
中日・福留孝介外野手(44)が29日、日本生命セ・パ交流戦の日本ハム戦(札幌ドーム)で4安打を放ち勝利を呼び込んだ。44歳以上での1試合4安打は2015年の谷繁元信(中日)以来、プロ野球史上2人目。先制適時打など2打点を挙げ、8回の4安打目が決勝点のきっかけとなり、7―4で接戦を制した。
一瞬の積み重ねが現在をつくり、未来を左右する。「衰えを、そう感じているわけでもない。自分のできることを目いっぱいやっていく。手を抜けばどんどん下がっていくから」。指名打者でスタメン出場した44歳・福留が先制適時打を含む4打数4安打2打点。2桁失点した前夜の悪夢を振り払う猛打でチームは交流戦首位に再浮上した。
食らいつく一打で福留デーは幕開けした。初回1死三塁。「何とかバットに当てて前へと思って。いいところに落ちてくれました」。追い込まれてから内角高めスライダーを左前へはじき返す。4月17日の広島戦(バンテリン)以来、1カ月ぶりの打点をゲット。立て続けに右前打、右中間への適時二塁打。史上7人目となる44歳以上での猛打賞となった。
試合としても記録としても貴重だったのは同点の8回先頭での右前打。「まさか4本も出るとは思わなかったけど、貪欲にいって、その中で4本打てた」。代走・高松が、続くビシエドの中越え二塁打で決勝のホームを陥れた。これで史上2人目となる44歳以上での1試合4安打。2015年5月4日の阪神―中日戦(甲子園)。目の前で見た谷繁元信以来の記録に「そういうこともできればいい。いい日になったのは確か」と笑顔を浮かべた。
名球会員の、日米通算2418安打の顔がある。4安打しても打率は2割1分2厘。一方で出塁率は3割2分8厘。四球をもぎ取り、後続へつなげられる。だからスタメン機会を得られる。指名打者では「守っているつもりになる」。ベンチ裏へ下がって体を動かす『エア・守備』で攻守のリズムをつかんでいる。
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