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アレルギー疾患研究センターを開設 掛川・中東遠総合医療センター

2021年5月30日 05時00分 (5月30日 05時03分更新)
新組織開設の思いを語る戸倉新樹医師=掛川市の中東遠総合医療センターで

新組織開設の思いを語る戸倉新樹医師=掛川市の中東遠総合医療センターで

 掛川市の中東遠総合医療センターは六月一日、アレルギーの診療と研究の両方を目的とした県内初の新組織「アレルギー疾患研究センター」を院内に開設する。新型コロナウイルスワクチンの副反応に関する研究なども視野に入れ、研究センター長の戸倉新樹(よしき)医師(66)=皮膚科・皮膚腫瘍科診療部長=が二十八日、開設に込める思いを語った。 (中野吉洋)
 六つの診療科、七人の医師で構成し、横断的に連携して取り組むのが特徴。戸倉医師は「簡単に言うと、小回りの利く臨床と研究に集約される。漠としてつかみどころのないアレルギーを、熱意を持って解明していきたい」と話す。
 アレルギーは、気管支ぜんそく、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など多種の疾患がある。「患者さんはアレルギーかどうか分からず来院する場合がある」とし、分類が難しい症状の患者にも皮膚科・皮膚腫瘍科、呼吸器内科、小児科などが診療体制を崩すことなく情報を共有し、適切な治療法を検討する。
 さらに「ただ診療するのではなく、研究マインドが必要」とし、統計学的な面も取り入れる。これまでの研究で、アトピー性皮膚炎や鼻炎の人は、新型コロナワクチンの副反応が出にくくなる感触を得ている。今後、ワクチン接種済みの中東遠総合医療センターの職員ら千人を目標に、データを集めるなどして検証を進める。
 呼吸困難など重度の症状が生じるアナフィラキシー反応には「これまでは緊急搬送された人の症状を抑えても、原因が分からないケースが多かったが、可能な限り原因を追究していく」と語る。

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