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「最古級」の龍柄頭 百済王家と密接関係か、愛知県美術館で展示

2021年5月29日 16時00分 (5月29日 16時00分更新)
愛知県美術館で公開している「単龍環頭大刀柄頭」=愛知県美術館提供

愛知県美術館で公開している「単龍環頭大刀柄頭」=愛知県美術館提供

  • 愛知県美術館で公開している「単龍環頭大刀柄頭」=愛知県美術館提供
  • 韓国中西部・公州の「武寧王陵」で出土した大刀(たち)の柄頭=韓国国立公州博物館提供
 愛知県美術館の所蔵品で、六世紀のものとみられる刀の装飾品「単龍環頭大刀柄頭(たんりゅうかんとうたちつかがしら)」が、同様の文様を配した柄頭の中で最古級と考えられることが、滋賀県立大の金宇大准教授(東アジア考古学)の調査で分かった。最も古いとされる古代朝鮮・百済の王陵で出土した柄頭と文様がよく似ており、「百済王家と深い関係にあった人物の副葬品である可能性が高い」と話す。 (宮崎正嗣)
 柄頭は、持ち手部分の先端の装飾品。県美術館の単龍環頭大刀柄頭は全長九・三センチ、最大幅七・二センチの銅製で、大半はさびで覆われている。出土地は分かっていない。名古屋市の実業家で、美術収集家だった木村定三氏(一九一三〜二〇〇三年)と遺族が〇三年までに館に寄贈したコレクションの一つ。
 日本で古墳時代後期にあたる六世紀は、金や銅で柄を装飾した刀が、権力の象徴として有力者の間で広まった。柄の先端に輪状の装飾を施し、内側に一匹の竜の顔をあしらった単龍環頭大刀柄頭は、百済の武寧王(四六二〜五二三年)が葬られた韓国中西部・公州の「武寧王陵」で出土した刀がモデルとされる。朝鮮半島と日本で出土した刀の柄頭の形状から、文様は...

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