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<食卓ものがたり> 小麦(愛知県西尾市)

2021年5月29日 05時00分 (5月29日 05時00分更新)

淡い金色の穂が輝く小麦と花木道明さん=愛知県西尾市で

 愛知県生まれの小麦の品種「きぬあかり」。麺にした時のモチモチした食感、つややかな乳白色で人気だ。西三河地方を中心に二〇一二年から生産が始まり、十アール当たりの収量は一八年から三年連続で全国一位。四月からは、県内の公立小中学校などの給食のうどん、きしめんが、きぬあかりを100%使ったものに切り替わった。
 東海地方が平年より三週間も早く梅雨入りした五月半ば、県内最大の産地・西尾市。雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせると、一面に広がる淡い金色の穂が輝いた。生産者の花木道明さん(53)が、成熟度を確かめようと、高さ九十センチ辺りについた実に爪を立てる。収穫時期は五月末から約二週間。雨で湿っていると、刈った後の乾燥に時間がかかるため、今年は刈り期の見極めに気をもむ。
 JA西三河によると、管内で小麦の栽培が始まったのは一九七〇年代。減反政策で米の生産量が抑えられたのがきっかけだ。今は、各農家が水田を二つのブロックに分け、ブロックごとに年をずらして、一年目は米、二年目は麦と大豆を収穫する「二年三作」を繰り返している。
 きぬあかりは県農業総合試験場が国内の品種を交配し、十年がかりで開発。収量が多く、麺...

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