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福井健策・元演劇人の弁護士

2021年5月28日 16時00分 (5月28日 16時00分更新)
写真・高嶋ちぐさ

写真・高嶋ちぐさ

映像収集し配信 舞台の灯消さず

 コロナ禍で公演自粛を強いられる中、舞台芸術界は舞台映像の配信に活路を見いだしている。「壁」だった権利処理を引っ張るのは、元演劇人で、エンターテインメント界と著作権に精通する弁護士の福井健策さん(55)。舞台公演映像のデジタルアーカイブを構築、有料配信につなげる文化庁の「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)」で見えてきた課題と展望について聞いた。 (服部聡子)
 -演劇を始めたのは。
 神奈川県立湘南高校の体育祭で、伝統の「仮装演技」に取り組んだのが原点。生徒が振り付け、演出を考え、仮装して踊る。企画が実現するのが、すごく面白かったんです。私は少し社会性に欠ける子どもだったので、それまで受け入れられたと感じたことがあまりなかったけれど、世界とつながれる気がした。それで進学した東京大で芝居を始めました。
 -役者と弁護士の二足のわらじを履くつもりだったそうですね。
 演劇で食べていくには厳しい現実があったので、副業で弁護士をやって、自分たちの劇団の運営を支えようという甘い夢を(笑)。でも、司法試験合格後、司法修習生として裁判や交渉の現場を知...

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