立川こしら 家を持たない住所不定の落語家

2020年4月10日 02時00分 (5月27日 03時53分更新) 会員限定

写真・由木直子

◆お金第一でない 価値基準を持つ

 古典芸能の世界に身を置きながらも、その私生活は、インターネットを駆使した先進的なもの。立川志らくさんに最初に弟子入りした落語家、立川こしらさん(44)は不要なものを身の回りから削っていったら、ついには家をも手放した。「お金以外に価値の基準を持つことが大事だ」と強調し、人生において、自分の意思に素直であることの大切さを説く。
 -家のない生活はいつからですか。
 五、六年前くらいからです。きっかけは十年以上前にさかのぼります。ラジオで自分の冠番組を持つようになって、自分の知名度が上がっていきました。ラジオを始めたころは、二、三百円の服を着たりしていたのですが、周りの芸能人に影響されて、ちょっと高いジャケットなどを着るようになりました。
 さらに、みんな車を持っている、じゃあマンションも、という段階になったときに、本当に欲しいものが自分にはないと気づきました。この地位だから、これを持っていなければいけないという不文律に流されていき、自分が本当に欲しいものは何だろうと考え始めた時期でした。
 -二〇一二年には真打ちに昇進した落語家が、実は家を持っていないと聞くと、少...

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