黒島トーマス友基 「なにわのアメラジアン」

2020年5月15日 02時00分 (11月6日 19時11分更新) 会員限定

写真・芳賀美幸

◆米兵の祖父憎み自分探した10代

 なにわのアメラジアン。黒島トーマス友基さん(33)は、自らをそう呼ぶ。アメラジアンとは、アメリカとアジアを合わせた言葉で、アジア各地にある米軍基地の軍人らと、現地の女性の間に生まれた子孫を指す。元米兵の祖父と日本人の祖母を持つ黒島さんは十代のころ、自分のルーツを否定する思いが外国人らへの排他的な感情につながったという。苦しみを乗り越えた今、ヘイトスピーチなど社会の分断をどう見るのか。
 -祖父母はどんな方だったのですか。
 祖父は、現在の大阪市立大にあった米軍の駐屯地の兵士でした。米兵を相手に商売をしていた祖母と出会い、僕の父親が生まれました。一九五〇年十月、朝鮮戦争がすでに始まっていて、祖父は日本にいなかったと聞いています。戦争中に休暇みたいな形で日本に戻ってきていて、祖父母と父親の三人で撮影した写真が残っています。
 その後の経緯はよく分からないのですが、祖父は米国に帰り、祖母は日本で父親を育てます。祖母はすでに亡くなり、生前も「終わった話や」と多くは語りませんでした。
 -自身のルーツをどう考えていたのですか。
 小さい頃から祖父がアメリカ人ということは聞...

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