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副反応、想定内の「100回に2、3人」 安心してワクチン接種を 市立敦賀病院 林部長ら呼び掛け

2021年5月26日 05時00分 (5月26日 11時32分更新)
医療従事者へのワクチン接種を振り返る林診療部長(右)と佐藤薬剤部長=市立敦賀病院で

医療従事者へのワクチン接種を振り返る林診療部長(右)と佐藤薬剤部長=市立敦賀病院で

  • 医療従事者へのワクチン接種を振り返る林診療部長(右)と佐藤薬剤部長=市立敦賀病院で
  • 医療従事者へのワクチン接種を進める職員たち=市立敦賀病院提供
 敦賀市の市立敦賀病院で医療従事者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種の取りまとめ役を務めた林泰生診療部長らが取材に応じ、副反応の有無やその対応、これから受ける人への注意点を話した。病院ではこれまで千五十人が二回の接種を終え、百回当たり二、三人が接種後の三十分以内に副反応を発症。林部長は「想定内で問題はない。免疫を作るために反応は出るものと考えて、安心して受けてほしい」と呼び掛ける。 (高野正憲)
 対象者は院内の職員や他院の職員、臨床研修中の医学生など千百七十四人(十代〜八十代)。三月八日から接種を始め、今月二十八日に医学生ら百二十人に二回目を打って完了する。林部長によると、毎回九十〜百二十人に接種し、二、三人に副反応が出た。症状は軽いじんましんや頭痛、動悸(どうき)、三八度以上の発熱など。中には三九度以上の熱が出た人もいたが、重篤な症例はなかった。
 帰宅後に症状が出たときの対応についても説明。二日以内に自然と収まる。発熱したら解熱剤を内服しても良い。症状が回復しない場合は、医療機関に相談を促す。接種後は、畑仕事などを含めた運動、飲酒、できれば入浴など血流が良くなる行動は避ける。
 一回目の接種では、副反応とは別に緊張や恐怖から失神や目まいを起こす「迷走神経反射」も多かった。安静にすれば回復し、林部長も「インフルエンザの予防接種でも副反応は起きる。コロナワクチンだけを恐れなくても大丈夫」と話す。
 ごくまれな重い副反応も病院対象者ではない二十代女性の事例を挙げて解説。女性は他院で一回目の接種をして中等症のアレルギー反応が出たため敦賀病院で受け入れた。二回目の接種で急性の重いアレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こしたが、アドレナリンを打って回復し、翌日退院した。林部長は「副反応が出るのは印象的には若い女性が多い。二回目は自宅に帰ってからの症状も入れると、三〜五割の人が副反応を経験していると思う」と分析する。
 運営面では、接種対象者が予診票をきちんと記入できていないことが多いと分かった。記入に抜けがあると、接種を受けられないこともある。使われているファイザー製のワクチンは一度開封して、希釈すると六時間以内に接種しなければならず、代わりの人を探すのは大変。病院側は「予診票を不備なくしっかりと埋め、万が一キャンセルする場合には早めに連絡して」と要請する。
 佐藤友美薬剤部長は「ワクチンの効果はある程度高いと言われているので、ぜひ受けてほしい。持病のある人は、かかりつけ医に一度相談してから接種に来て」と話している。

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