本文へ移動

群生地目指しササユリ咲く 能美・荒屋古墳公園 住民らが復活活動

2021年5月26日 05時00分 (5月26日 10時52分更新)
うつむき加減に咲くササユリ=能美市松が岡で

うつむき加減に咲くササユリ=能美市松が岡で

 能美市松が岡の荒屋古墳公園で、ササユリが咲き始めた。淡いピンクの花が、気品とほのかな香りを園内に漂わせている。見頃は六月上旬まで。
 ササユリは日本固有のユリで、葉の形がササに似ている。十四基の古墳が連なる同園には、かつて群生地があったが、周辺の宅地開発の影響で消滅。だが、二十年ほど前に一本の花が見つかったのを契機にして、地元住民らがササユリの復活に取り組んできた。
 保護活動に今も携わる村上繁さん(83)によると、かつて植えた花が成長し、種を落として子孫を増やしたおかげで、生息数は徐々に回復している。ただ、盗掘被害が絶えないため、柵を張るなどして守っている。
 村上さんは「ササユリはデリケートな花で、水はけが良く、適度な光と風通しがある場所じゃないと育たない」と話す。その上で「盗んで自分の庭に植えても駄目。ここでは見て楽しむだけにしてほしい」と呼び掛ける。(平井剛)

関連キーワード

おすすめ情報