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地下接続案「効果高い」 「新しい交通」金沢駅の東西どう結ぶ

2021年5月26日 05時00分 (5月26日 10時23分更新)

(上)福井県で導入されているLRT(下)新潟県で導入されているBRT=いずれも金沢市提供

市検討委会合 LRT、BRTが候補

 金沢市の東西を結ぶ「新しい交通システム」の導入検討委員会の会合が二十五日に開かれ、事務局の市交通政策課は、通過地点のJR金沢駅の東西を結ぶ方法について、地下トンネルを設ける地下接続案を「効果が高い」と報告した。導入機種の候補となっている次世代型路面電車システム(LRT)とバス高速輸送システム(BRT)のメリットやデメリットも委員に示した。 (小佐野慧太)
 新しい交通システムは金沢港から金沢駅と香林坊を経由し、有松までの約九キロを結ぶ。導入時期は未定。
 金沢駅の東西を結ぶ方法について、事務局は地下接続案と、金沢駅を回り道する「地上接続案」、東西接続は徒歩とする「東西分離案」、西側の整備を中止する「東側のみ整備案」の四パターンを検討。地下接続案を「移動時間が短縮され、遅延も生じにくい」と、最も高く評価した。地下トンネルは約一キロの区間となり、整備には三年以上がかかるとの見通しも示した。
 この日は、金沢駅東西の地下接続案への反論などはなかった。検討委は駅東西を結ぶ方法を含め、導入機種としてLRTとBRTのいずれが適切かを年度内に検討し、山野之義市長に提言する。
 事務局は会合で、LRTはBRTよりも最大乗車人数が多く輸送能力が高いが、用地取得を含めた工事に時間がかかると説明。BRTについて、歩道側の既存のバス専用レーンを走る「路側走行方式」と、中央側の専用走行路を走る「中央走行方式」に分けた場合、路側走行方式のほうが工事期間が短くてすみ、自動車への影響が少ないとした。
 山野市長は冒頭のあいさつで「少子高齢化が進む中、まちなかの公共交通の充実はますます重要になっている。わかりやすく、利便性の高い公共交通をつくっていきたい」と話した。
 新しい交通システムの議論は一九七〇年代に始まり、モノレールや地下鉄などが検討されたがいずれも立ち消えになった。市は二〇一六年に再検討を始め、翌一七年に有識者らがLRTかBRTの導入が望ましいと提言していた。

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