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三六災害から60年 松川町資料館と図書館で惨禍を振り返る展示

2021年5月25日 05時00分 (5月25日 18時39分更新)
被災地の記録写真を紹介する伊坪学芸員=松川町資料館で

被災地の記録写真を紹介する伊坪学芸員=松川町資料館で

  • 被災地の記録写真を紹介する伊坪学芸員=松川町資料館で
  • 自身の手記が掲載された文献を手に当時を振り返る松下さん=松川町で
 一九六一(昭和三十六)年六月に伊那谷で甚大な豪雨被害を引き起こした三六災害の惨禍を伝えようと、松川町資料館と図書館で、当時の写真や被災者の手記などを展示している。七月十九日まで。 (飯塚大輝)
 資料館では、町公民館や住民が撮影した写真四十枚を展示。被災直後だけでなく、復旧作業や復興の様子を知ることができる。被災した町の小学生が災害についてつづった作文や関連書籍、学芸員の伊坪達郎さん(70)がまとめた当時の気象情報なども並ぶ。
 同じ建物の図書館では、関連書籍の特設コーナーを設けている。伊坪さんは「当時を知る人に災害を思い出してもらい、若い世代に伝えてほしい」と呼び掛ける。
 「言葉で説明できない惨状。現実のことと思えなかった」。被災状況などの手記が展示で紹介されている同町元大島の松下拡さん(90)は、そう振り返る。
 当時は町でも被害の大きかった生田地区に住み、農業を営みながら夜学の教師をしていた。異変に気づいたのは二十七日のこと、数日間降り続いていた雨が急に勢いを増した。「後にも先にも経験したことのない雨。天井をたたく音が鳴り響き、家の中で会話ができないほどだった」。
 眠れぬ夜が明けて外...

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