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県知事選 川勝氏が公約発表会見

2021年5月25日 05時00分 (5月25日 05時03分更新)
知事選の政策を発表する川勝平太氏=24日、静岡市葵区で(立浪基博撮影)

知事選の政策を発表する川勝平太氏=24日、静岡市葵区で(立浪基博撮影)

 六月三日告示、二十日投開票の知事選で、四選を目指す川勝平太知事(72)は二十四日、静岡市葵区で会見し、公約を発表した。リニア中央新幹線問題への対応や新型コロナウイルス対策などの自身の実績を強調し、現在の県政継続を打ち出した。SDGs(持続可能な開発目標)を重視し「象徴がリニア。大井川の命の水と南アルプスの自然を守る」と訴えた。
 川勝氏は「SDGsを念頭に静岡時代を作る」と公約の軸を説明。「リニア問題」「危機管理」「医療福祉」「人財育成」「産業」「くらし」「文化観光スポーツ」の七項目からなる「平太のレインボーマニフェスト(公約)」を掲げた。
 軸の第一に挙げたリニア問題では、トンネル工事による大井川の水量減少や南アルプスの自然への影響を検討するのに必要なデータがそろっていないと指摘。「多くの県民の命と産業がかかっている。正論ははっきり言う」と述べ、早期着工を目指すJR東海や国土交通省との対決姿勢をあらためて鮮明にした。
 危機管理ではコロナと防災を掲げた。コロナ対策の柱に「検査態勢とワクチン」を位置付け、中でもワクチン接種は「コロナの唯一の出口」と指摘。県による大規模接種会場の整備を紹介し「効率的に、円滑に接種を進める」と述べた。感染症専門病院の整備を国と連携して進めるとした。
 南海トラフ地震を巡っては、二〇一三年から進めた防潮堤整備などにより、県の試算で、昨年末までに想定死者数の七割減を達成したと強調。さらに「ゼロにする」と断言した。
 ほかに、高校三年までの医療費無料の継続や、遠州灘海浜公園の野球場構想を着実に進めることなどを盛り込んだ。
 マニフェスト以外では、人口減少対策として、移住者と外国人の受け入れが解決策になるとの持論を展開。「コロナで急激に意識変化が起きている。感染者が集中していない静岡に来たいと流れが変わっている」と述べた。
 原子力規制委員会での審査が長期化する浜岡原発(御前崎市)の再稼働への賛否は、「考えるべき状況にない」としたものの、「世論調査では反対が圧倒的で民意は明確」と述べ、慎重な姿勢を示した。 (牧野新)

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