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アサド政権「正統性」狙う 反体制派「単なるショー」 シリアあす大統領選

2021年5月25日 05時00分 (5月25日 05時01分更新)
シリアの首都ダマスカスで23日、アサド大統領の写真や国旗を掲げて歓声を上げる支持者ら=AP

シリアの首都ダマスカスで23日、アサド大統領の写真や国旗を掲げて歓声を上げる支持者ら=AP

 【カイロ=蜘手美鶴】内戦が続くシリアで二十六日、任期満了に伴う大統領選が行われる。女性を含む五十一人が立候補を届け出たが、審査の結果、候補者はアサド大統領(55)ら三人に絞られた。内戦開始から十年の節目に、アサド氏は選挙での圧勝で政権の「正統性」を内外に示したいとの思惑がある。
 エジプト・カイロのシリア大使館では今月二十日、朝から数百人が在外投票の長い列を作った。内戦後に逃れてきたハマ・リファイさん(29)は「安全と安定を取り戻すための選挙。特に経済がよくなってほしい」と話し、一票を投じた。
 一方、アサド政権の正統性を批判する米国や英国、ドイツは在外投票を許可せず、シリアの隣国レバノンでは、投票に向かうシリア人の乗ったバスを反アサド勢力が襲撃した。シリアから逃れトルコ在住の反体制組織幹部アフマド・ターマ氏は取材に「この選挙は単なるショーだ。正統性のない政府は認められない」と強調した。
 二〇一一年の反政府デモが全土に拡大して始まった内戦は現在、政権側がロシアやイランの支援を受けて国土の七割まで支配地域を回復させ、反体制派を追い込んだ。今回の選挙も政権支配地域のみで実施される。
 初の女性...

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