【J1名古屋】右膝前十字靱帯損傷のDF丸山「申し訳ない」 同じ左CBの木本は「自分にできることを」
2021年5月25日 06時00分
Jリーグ1部(J1)名古屋グランパスは24日、J1清水戦(15日・アイスタ)で負傷した主将のDF丸山祐市(31)が右膝前十字靱帯(じんたい)部分損傷及び内側側副靱帯損傷と診断されたと発表した。全治約6~8カ月。堅守の中心、さらに精神的支柱である主将を欠いたまま、チームは残りのリーグ戦やアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に挑むこととなった。チームは24日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習した。
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清水戦での負傷から1週間、発表された丸山のけがの状態は、深刻な現実をクラブに突きつけた。全治約6~8カ月。9年ぶりに参戦するACLはもちろん、12月4日に最終節を予定する今季のリーグ戦復帰も厳しい状況となった。
クラブのSNSなどを通じて丸山は「チームに迷惑をかけてしまうこと、申し訳なく思います。自分なりに考えて、少しでもチームに貢献できるように今日から頑張ります。皆さんも、選手やスタッフを後押しいただけるとうれしいです」とコメントした。
チームはリーグ18試合を終えて無失点試合が「13」。丸山は清水戦の途中交代まで全試合フルタイム出場し、フィッカデンティ監督が“代表レベル”と評する安定感あるプレーを見せてきた。3季目となる主将としても、強力なリーダーシップでチームをけん引してきた。
簡単に埋められる穴ではないが、立ち止まる余裕はない。J1徳島戦(22日・鳴門大塚)では、センターバック(CB)の先発で初コンビとなった中谷、木本が零封に貢献。計算が立つ経験豊富な2人に加え、20歳のDF藤井も台頭が期待される。
丸山と同じ左CBに入る木本は力強く語る。「(丸山の)離脱でたくさんの影響があると思うが、自分だけで埋めるという考えではない。自分にできることを、チームにもたらしていきたい」。総力戦で苦境を乗り越え、堅守の看板を掲げ続ける。
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