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「難攻不落」の高岡城 漫画に 城攻めをシミュレーション

2021年5月25日 05時00分 (5月25日 05時03分更新)
リーフレットで高岡城の防御力の高さをPRする田上和彦主任=高岡市役所で

リーフレットで高岡城の防御力の高さをPRする田上和彦主任=高岡市役所で

  • リーフレットで高岡城の防御力の高さをPRする田上和彦主任=高岡市役所で
  • 高岡城跡の馬出部分=高岡市古城で

市日本遺産推進協が冊子


 高岡城は日本近世の城郭の中でも防御力が最強ランク−。「もし、高岡城が城攻めされたら」という架空の想定でシミュレーションした漫画を掲載した高岡市の「高岡城跡(しろあと)」(国史跡)の冊子が関心を集めている。 (武田寛史)
 市日本遺産推進協議会が城跡をPRする目的で作成した。高岡城は加賀前田家二代の前田利長が一六〇九(慶長十四)年に築城したが、一度も戦に使われずに一五年に廃城。明治以降、高岡古城公園として城跡が保護されている。
 漫画は「難攻不落!高岡城妄想討ち入りの巻」のタイトルで、次々に攻め込んでくる敵兵を連続する「馬出(うまだし)」(防衛陣地)で撃退するストーリー。城郭研究の千田嘉博・奈良大教授が高岡城跡詳細調査報告書で示した解説を基にした。
 重臣の鈴木権之助や今枝民部(みんぶ)が守る二の丸や三の丸などの布陣の解説を読みながら散策すると、高岡城の鉄壁な防御が理解しやすい内容に仕上げている。
 高岡市博物館の仁ケ竹(にがたけ)亮介副主幹学芸員は本丸以外がすべて馬出の強固な構造を挙げ、「徳川家康に従属しながらも決して気を抜かなかった利長の姿勢が城に見てとれる。堀と土塁、郭がほぼ完全に保存されているのは珍しい」と言う。
 冊子は日本語版一万部と、英語版、簡体字版、繁体字版が各三千部。城跡内の市博物館や三の丸茶屋などで配布している。推進協議会事務局の市文化財保護活用課の田上和彦主任は「冊子を見ながら歩き、城の魅力を体感してほしい」と話す。

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