本文へ移動

朝乃山は精神面磨け あと…キャバクラは人の目に付くのでお座敷にしなさい 今度、俺が教えてやる【北の富士コラム】

2021年5月24日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
11日目の白星を最後に休場した朝乃山

11日目の白星を最後に休場した朝乃山

◇23日 大相撲夏場所千秋楽(両国国技館)
 長い長い15日間がやっと終わった。白鵬が休場したので、4大関が場所を引っ張らなければいけない。その大関陣が2日目にして早くも土がついた。それも勝ったのは照ノ富士ただ一人。朝乃山、正代、貴景勝が枕を並べて討ち死に。3日目は朝乃山が連敗。正代も朝乃山を追うように負けが続き、10日目には完全に優勝争いから脱落する。早くも照ノ富士の独走状態となった。
 毎度のことで恐縮だが、私の早合点が始まり、照ノ富士の全勝優勝を宣言してしまった。しかし、11日目に妙義龍に反則負け。持ち直してきた貴景勝に星1つと迫られてきた。負け方が負け方だったので、まだ余裕の照ノ富士だったが、14日目に遠藤に負けて火がついた。際どい相撲だったが、遠藤にうまく取られ、2敗目となった。こうして優勝争いは千秋楽までもつれ込んだ。
 私もこの世界に60数年もいるので、何が起きるか分からないのが相撲と分かってはいたが、そのまさかが起きようとしていた。遠藤が勝ち、本割で貴景勝が照ノ富士を下すと、ともえ戦となる。しかし、遠藤が正代に敗れ、ともえ戦は消える。
 本割の一番は気負い込んで前に出てくる照ノ富士を、貴景勝がタイミング良く突き落とし、決定戦に持ち込んだ。見事に予想を外したが、決定戦が見られるので、場所の流れとしては願ったりかなったりである。
 決定戦の一番は追う者の強みで、貴景勝が有利に思えたが、照ノ富士はどうやらまわしを取りに出る戦法をやめ、離れて相手の動きを見る相撲に変えたようだ。無理に前に出ず突き放し、相手の足がそろい、頭の下がったところを押し込んではたき落とした。
 照ノ富士が冷静に相手の動きを読み切ったのが勝因ではなかろうか。それと自分の相撲を信じたのが何よりも大きい。場内のインタビューにも自分の努力に揺るぎない自信が見て取れた。これで名古屋場所は綱とりの場所となる。連続優勝なら何勝でも文句なしに昇進するものと思われる。
 その時は胸を張って堂々と歩きたいと夢を語っていたが、その夢もそこまで来ている。彼の並々ならぬ努力を知っているだけに、何とか正夢を見させてやりたいものだ。もう一歩で優勝を逃したが、貴景勝も諦めずに最後までよく頑張って大関の面目を見せてくれた。
 それに引き換え、正代と朝乃山は名だけの大関である。正代は9勝のうち、前に出て勝ったのは何番あったろうか。相手の陣地で相撲を取ったのは何番あったか。大いに反省すべきである。
 朝乃山は座禅でも組んで精神面を磨くこと。私も大関で不調が続いた時、座禅を組みに行ったものだ。しかし、2日で帰ってきたのでこんなことも言う資格はない。とにかく稽古せよ。キャバクラは人の目に付くのでお座敷にしなさい。それに神楽坂は俺の縄張りだから注意した方がいい。とにかくコソコソ遊んでないで堂々と遊ぶこと。今度、俺が教えてやる。
 またいつもの冗談が始まった。もう相撲の話はしたくない。それでも遠藤と若隆景と宇良だけは褒めてあげたい。それから豊昇龍も頑張った。
 24日は1回目のワクチンを打つ日である。栄養付けて早く寝ます。またしても偶然だが、なじみのすし屋さんが千秋楽のお祝いに、にぎりずしを届けてくれたので今から頂きます。
 それではまた来場所でお会いします、と言いたいが、来場所はひょっとしたら休ませてもらうかもしれません。自分の文才に限界を感じたというところです。(元横綱)
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ