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<尾張まち物語> 津島・駄菓子屋すーさん(2)不登校の中学生

2021年5月23日 05時00分 (5月24日 13時07分更新)
砂川さん(奥)と会話するサラさん=津島市宝町の駄菓子屋すーさんで

砂川さん(奥)と会話するサラさん=津島市宝町の駄菓子屋すーさんで

 「今から行っていい?」津島市で「駄菓子屋すーさん」を営む砂川博道さん(61)に、LINE(ライン)の短いメッセージが入った。しばらくして、中学生のサラさん=仮名=が店にやって来た。
 「スタバのコーヒー飲みたいなあ」「ここにはないよ」。座敷に腰掛け、すーさんと他愛(たわい)のない会話を続ける。はた目には、仲の良い家族のようにも見える。サラさんは言う。「私にとって、ここは家だからさ」
 中学に入ってから、しばらく学校に通えない時期があった、という。「友達に無視されたからね」。自分の指先を見つめながら、さらりと打ち明けた。
 すーさんは「学校に行きなさい」とは言わない。穏やかに、話に耳を傾ける。「相談されたなら何でも答えるけど、自分からはアドバイスもしない。不登校ってある意味、自分を見つめ直せる良い時間だからね」
 サラさんが学校から遠ざかった経緯はこうだ。友達に誘われて行ったカフェでは、おしゃべりの輪から外される。ゲームセンターの写真シール作製機では、自分だけ中に入れてもらえない。きっかけは、「同じようなことをされている子をかばったから」だと思っている。先生も、特定の子どもをひいきしているよう...

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