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耳や目の不自由な人に舞台芸術を 劇場の鑑賞サポート広がる

2021年5月22日 05時00分 (5月22日 05時00分更新)
ヒアリングループと字幕投影の設備を導入したコンサートのリハーサル。歌手の加藤恵利子(中央)が話し、機能を確認した=名古屋市中区の宗次ホールで

ヒアリングループと字幕投影の設備を導入したコンサートのリハーサル。歌手の加藤恵利子(中央)が話し、機能を確認した=名古屋市中区の宗次ホールで

  • ヒアリングループと字幕投影の設備を導入したコンサートのリハーサル。歌手の加藤恵利子(中央)が話し、機能を確認した=名古屋市中区の宗次ホールで
  • 公演で字幕のタブレット端末を使う来場者=名古屋市東区の愛知県芸術劇場で
  • 耳の不自由な人も映画を楽しめる「字幕メガネ」。利用は全国に広がっている=宇都宮市で(MASC提供)
 耳や目が不自由な人にも舞台芸術を楽しんでもらおうと、鑑賞サポートに力を入れる劇場が増えている。名古屋・栄の宗次ホールでも今月初めて、聴覚障害者のための設備を導入した歌のコンサートが開催された。支援の拡充に、「皆と一緒に楽しめる」「拍手や笑いなど、会場の雰囲気から取り残されない」と歓迎の声が上がる一方で、周知が十分に広がらないという課題も残る。 (花井康子)

コンサート・演劇 理解助ける設備導入

 ほのぼのとした日本の歌に百七十人が聴き入った。十二日に宗次ホールで開催されたコンサート。観客には十数人の聴覚障害者も含まれていた。「障害のある方も一緒に楽しんでもらえるように準備しました」。ソプラノ歌手の加藤恵利子が客席に語り掛けた。
 聴覚障害者が座る客席周辺に、特別な音声磁場を作り、対応する補聴器に音を届ける装置「ヒアリングループ」を設置した。歌詞やトーク中の言葉は、舞台中央のスクリーンに投影。ピアノ伴奏時は「♬〜」と表示し、理解を助けた。
 聴覚障害は、補聴器や人工内耳の機能、障害の重さなどで聞こえ方に個人差があるため、ホールに設備を導入しても全員がすべての音をクリアに聞き取れるわけではない。...

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