本文へ移動

朝乃山よ大関たるものがなんたることか…相撲界はタガが緩んでいるようだ、ファン離れ心配である【北の富士コラム】

2021年5月21日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
朝乃山が休場し高安の不戦勝を伝える垂れ幕

朝乃山が休場し高安の不戦勝を伝える垂れ幕

◇20日 大相撲夏場所12日目(両国国技館)
 また相撲界に激震が走った。照ノ富士の反則負けといい悪い時は重なるものらしい。すでにニュース速報等でお分かりかと思いますが、朝乃山が協会の不要不急の外出禁止の規則を破り、飲み屋に出入りしていたらしい。
 それだけでも十分に悪いことなのに、協会の聞き取り調査にも知らぬ存ぜぬとウソをついたとか。この期に及んで大関たるものがなんたることか。厳罰に値することになるだろう。12日目から休場となり、来場所はかど番となろう。
 同じような事件を起こした阿炎が3場所出場停止となっているので、同等か、あるいは大関の名を汚したことも加味してもっと重いものとなるかもしれない。何日目かのコラムに、意見をする者がいなくなりやりたい放題になってやせぬか、一度大関から落ちた方がいいと書いたが、図らずもその通りになってしまったのだから冗談も言えない。罪を憎んで人を憎まずとも言います。何とか立ち直ってもらいたいと願うばかりである。
 このところ不祥事が多い相撲界だが、どっかタガが緩んでいるようだ。こんなことが続くようだと、ファン離れが心配だ。人気というのは落ち出すと早いものらしい。亡き境川理事長がいつもそれを心配していたのを思い出す。
 それでは気を取り直して終盤戦に入った土俵に目を移そう。しかし、朝乃山の一件でテレビを見ていても少しも相撲に集中できない。遠藤も負けて3敗となり優勝戦線から一歩後退。これで優勝争いは照ノ富士と貴景勝にしぼられた。
 その貴景勝の対戦相手は逸ノ城。こんな大事な時に平幕と当てられるのはあまりありがたくはないのだが、的が大きい逸ノ城は取りやすい相手といえる。逸ノ城は時に立ち合いの変化をする場面もあるが、体当たりで対抗する。逸ノ城は珍しく闘志を見せ激しく突っ張って突進する。
 この意外な攻撃に貴景勝の左膝が一瞬、土俵に付くほどに崩れた。しかし貴景勝はすぐに体勢を立て直し一気に押し出した。これで2敗を守った貴景勝は優勝に望みをつないだ。
 結びの照ノ富士は11日目の一番が尾を引いてはいまいか大いに心配されたが、何事もなかったかのように難敵中の難敵、阿武咲の当たりと突きを封じ、左で上手を引きつけつり上げるように寄り切った。11日目の失敗をしっかり反省し、一分の隙も見せることなく万全の相撲を見せたのはさすがである。
 だてに序二段まで落ちてはいない。一段と強い精神力を作り上げたことを証明した一番といえる。立派なものだ。これで千秋楽が楽しみとなった。本割で貴景勝が勝ち、決定戦になれば今場所は救われる。お客さんにも顔が立つというものだ。
 千秋楽まであと2日もあるのに勝手な予想をして申し訳ありません。あくまでも私の願望です。それでは、あまりの空腹に手が震えています。
(元横綱)
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ