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逮捕前日「最後の旅行」 リコール署名偽造、田中容疑者の宿泊先に捜査員

2021年5月20日 05時00分 (5月20日 05時01分更新)

逮捕後、愛知県警本部から中村署へ移送される田中孝博容疑者=19日午後1時41分、名古屋市中区で

 愛知県の大村秀章知事のリコール運動を巡る大量の署名偽造事件は十九日、事務局トップの逮捕へと発展した。リコール活動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)は逮捕直前、静岡県内の滞在先で、本紙の取材に複雑な胸中を明かしていた。不正に加担させられたアルバイトや署名集めを担った運動関係者は捜査による真相解明を望む。「民意の偽造」はなぜ起きたのか。本格捜査が始まった。
 十九日午前六時半、静岡県伊豆市のホテル。
 田中容疑者が宿泊する部屋のドアをコン、コン、コンと三回、愛知県警の捜査員がノックした。ドア越しに「おはようございます」と呼び掛けたが、反応がない。さらにコン、コン、コン、コン、コン。ようやく顔を出した田中容疑者は「県警さん」と驚いたようにつぶやき、捜査員を招き入れた。
 部屋の中では、田中容疑者が怒気をはらんだ声で、何かを訴えているようだったが、言葉までは聞き取れなかった。
 田中容疑者は三月ごろかから、メディアの取材攻勢をかわそうと愛知、岐阜、...

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