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登山者の位置 山小屋で検知 富山県立大と北陸電気工業 開発

2021年5月20日 05時00分 (5月20日 09時54分更新)
携帯通信端末「ヤマシスト」と山小屋に設置するアンテナを披露する石坂圭吾教授(右)と北陸電気工業の担当者=19日、富山市内で

携帯通信端末「ヤマシスト」と山小屋に設置するアンテナを披露する石坂圭吾教授(右)と北陸電気工業の担当者=19日、富山市内で

  • 携帯通信端末「ヤマシスト」と山小屋に設置するアンテナを披露する石坂圭吾教授(右)と北陸電気工業の担当者=19日、富山市内で

携帯圏外でも遭難時の足取り把握

 富山県立大(富山県射水市)と電気部品メーカーの北陸電気工業(富山市)の研究グループは十九日、登山者の位置情報を山小屋へ送信できる携帯通信端末「ヤマシスト」を開発したと発表した。携帯電話が通じない地帯で遭難した登山者の足取りを把握し、迅速な救助に役立ててもらう。二年以内の実用化を目指す。
 端末の大きさは縦約十センチ、横七センチ。重さは百九十五グラムで、ほぼ携帯電話サイズ。衛星利用測位システム(GPS)と通信機能を搭載し、バッテリー持ちは最大七日間。立山周辺の複数の山小屋に設置したアンテナ間でネットワークを構築しており、このネットワークの周辺を移動すると、位置情報が各山小屋まで送信される。
 端末には液晶画面が埋め込まれており、数キロの範囲内であれば端末同士で定型文のやりとりも可能。また、登山者が緊急信号を出した場合、信号を受けて救助が始まったかどうか、発信者が画面を通じて確認できる。
 県立大が約二十年前から開発を進めていた。十九日、石坂圭吾教授(電波工学)らが富山市内で会見を開いた。石坂教授は「ここからがスタート。実際に『助かった』という声が聞ければ、成功だと思う。山での行方不明者をなくすことができれば」と話した。
 端末は実証実験を経た上で市販する計画で、価格帯は三万〜五万円を想定している。

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