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ネパールを助けて 母国が感染拡大 シャルミラさん訴え

2021年5月20日 05時00分 (5月20日 10時27分更新)
ネパールを支援する募金を始めたシャルミラ・ターパさん(右)=白山市古城町で

ネパールを支援する募金を始めたシャルミラ・ターパさん(右)=白山市古城町で

  • ネパールを支援する募金を始めたシャルミラ・ターパさん(右)=白山市古城町で
  • 5月中旬、ネパールのカトマンズで、感染し酸素ボンベを着ける男性(写真手前)=シャルミラさん提供

白山で募金活動「私たちで少しだけでも何かしたい」

 白山市在住のネパール人女性シャルミラ・ターパさん(37)が19日、新型コロナウイルスの感染が急拡大する母国を支援するため、募金活動を国際交流サロン(同市古城町)で始めた。同国では酸素ボンベが不足し、感染者が十分な治療を受けられず、ワクチン接種も進んでいない。知人も次々と亡くなっているといい、「政府に期待できないので、私たちで少しだけでも何かしたい」と支援を呼び掛ける。(都沙羅)
 ネパールは変異株が拡大するインドと国境を接する。インドが四月に自国の空港を閉鎖したことで、ネパールの首都カトマンズの空港で利用者が増加。その影響もあり、三月上旬には一日約百人だった感染者が五月には八千人になった。政府はワクチンを確保できず、四月末時点で接種率は1・2%にとどまる。
 酸素ボンベの値段も高騰し、日本円で一万円ほど。入院は費用が高く、シャルミラさんは「貧しい人は治療を受けられない」と明かす。
 シャルミラさんは昨年十一月、夫と娘とともに白山市に移住。ネパールで感染が急拡大する状況を心配していた。現地で暮らす親族も全員感染し、友人四人を亡くした。政府は有効な策を講じることができず、一部の高所得者しか治療を受けられない状態だという。
 シャルミラさんは日本から支援しようと募金を企画。在日ネパール人の支援団体「Helping Hand Japan Team(ヘルピング・ハンド・ジャパン・チーム)」を通じ、貧困者向けの無料の病院に寄付する。病院を支援している現地のジャーナリストが、自身のホームページ上で募金の使途を公開する。
 期間は二十六日まで。市国際交流協会が募金箱を作り、サロンで受け付ける。シャルミラさんは「今のネパールではお金がない人は死ぬしかない。一円からでもご協力をお願いします」と話している。

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