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応援される仕組みつくる GM服部さん社長に就任  

2021年5月19日 05時00分 (5月19日 09時40分更新)
意気込みを語る服部社長=福井市の福井ユナイテッドで

意気込みを語る服部社長=福井市の福井ユナイテッドで

 個人会員 特典に応じ安く

 サッカー北信越一部リーグの福井ユナイテッドの社長に、ゼネラルマネジャー(GM)を兼ねて服部順一さん(51)が就任した。将来チームがJリーグへの昇格を目指す上で安定した経営基盤の構築を最優先に掲げ、多くの人に応援してもらえる仕組みつくりに奔走していく。
 前身のサウルコスから運営母体が変わり、クラブ創設から三年目を迎えた。昨季はリーグのホーム戦平均入場者数が五年ぶりに千人を超え、スポンサーの数も年々増加。着実に認知度が上がる中で新社長は決意を述べた。
 「一番は県民にスポーツクラブの意義を知ってほしい。サッカークラブがあるのはこういうことだと分かると、野球やバスケなどほかの競技にも伝染する。そのためにも、持続可能な経営基盤をつくりたい」
 サッカークラブのビジネスモデルは確立されている。広告、チケット、グッズ収入などだが、コロナ禍で「スポンサーに依存しない形態が大事」と、服部さんは新たな形を模索する。具体的には現在一万円の個人会員の価格を特典に応じて安くすることで、その数を増やしブランド力の向上につなげたい考え。その先に、応援してくれるスポンサー企業の価値も高めたいと描く。
 地域の課題解決こそが存在意義だと、服部さんは常々言ってきた。昨年からは、選手たちが小中学生の指導や園児たちとのボール遊びなどの活動を積極的に実施。将来のJリーグ昇格を見据え、県全体をホームタウンにしようと、今年はリーグ戦を大野市や敦賀市で開催する。こういった取り組みが芽を出し「いろんな人が僕たちを話題にしてくれる」と手応えを感じている。
 クラブの非常勤取締役はスポンサー企業から招いた。そこには、さまざまな人たちでクラブを支えるという思いがにじむ。前身のサウルコスは一部の人間が努力したが、経営難に陥った。発展へ、反省を生かしていく。
  (谷出知謙)

 はっとり・じゅんいち 愛知県刈谷市出身。現役時代は日本フットボールリーグ(JFL)時代の東京ガス(現J1のFC東京)でプレーし、引退後は同チームでコーチやフロントとして活躍。その後当時J2の岐阜や長崎などでGMを歴任し、二〇一九年に福井ユナイテッドのGMに就いた。


 

 専用練習場新設目指す

 服部社長は、チーム専用の練習場を新設する考えを示した。天然芝や人工芝のサッカーコートを複数面用意し、選手たちがミーティングなどを行うクラブハウスも設ける。二年以内にめどをつけたいとしている。
 Jリーグチームには専用の練習場やクラブハウスがある一方、福井ユナイテッドは県や市のサッカーコートを練習で利用している。これでは選手を獲得する際に環境面で他県に劣り、練習場を借りる費用などを踏まえ、自分たちの拠点を設けたい考えだ。
 現在チームには日本協会公認の最上位資格S級コーチが二人おり、指導力は充実。課題だった環境面を良くすることで、さらなる選手獲得につなげる。 (谷出知謙)

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