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ガーバーは夏の終わりに出てきてVに導いて。ちなみに私が思う歴代最高の助っ人は【立川志らくのドラ放談】

2021年5月18日 06時00分

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立川志らく

 竜党を自負する著名人が独自の視点でドラゴンズ愛をつづる企画「ドラ放談」。落語家の立川志らく師匠(57)が、好投する投手陣をなかなか援護できない打線に注文をつけた。特に打率1割台で苦しむ新外国人のマイク・ガーバー外野手(28)にはがっかりしている様子。中日での歴代最高の助っ人外国人と考えている“あの人”の姿をついつい思い浮かべてしまうようで―。
 今年のドラゴンズはスタート当初、強いんだか弱いんだか分からないチームだった。それが4月に入り、ほどなくするとめちゃくちゃ弱いチームになり、下旬のヤクルト戦で3タテを食らい、今シーズンは既に終わったと一部で言われるようになった。
 それが次の首位阪神戦で大野雄大の今季初勝利で勢いに乗り、2勝1敗と勝ち越し、続く読売に連勝。「ようやく強いドラゴンズだ!もしかしたら優勝を狙えるぞ!」と盛り上がった。何しろ、その次が最下位の横浜DeNAなんだから、これで一気に借金返済!しかし、その横浜DeNAに負け越し、また勝ったり負けたり負けたり―が続いて弱いドラゴンズに戻りつつある。
 私は、このチームは優勝できるだけの戦力はあると思っている。その第一の要因は投手力!どのチームもドラゴンズの投手力には一目を置いている。問題は打線といわれているが、ここまで見ていて1点差負けと引き分けが実に多い。引き分けは今シーズンは延長がないから仕方ないが、1点差を落としているから下位に沈んでいるんだ。
 17日現在、14勝21敗6分け。1点差負けは何と7試合。優勝するチームは、この1点差を確実に取っている。もし、ドラゴンズがこの1点差を全部勝っていたら21勝。ついでに引き分けも勝っていたら27勝14敗で、現在の阪神とほぼ同じ。つまり、首位争いをしていることになるのだ。
 では、その1点差を勝ちに持っていくにはどうしたらいいか。そんなこと、素人のおまえに言われなくても分かっているよ、ってな話だが、手堅い野球をやるべきだ。広島戦などでも見られたが、終盤、確実に送りバントをすればいいものを、そのバッターがその日当たっていたから強攻に出て結局1点差負けという試合もあった。
 そして、新外国人のガーバーの稚拙な守備で勝てた試合を引き分けにした11日の阪神戦(甲子園)。与田監督は「初めてのスタジアムだから慣れてもらうしかない」と言っていたが、それはないよ。練習で慣れておいてもらわないと。
 こういう試合を確実に取っていかないと優勝なんかできない。そのガーバーはてんで打てないが、辛抱強く使っていた。根尾昂のような将来を見据えられる選手はとにかく辛抱して使うべきだし、その結果、満塁ホームランが飛び出してチームが活気づいた。
 さらに言うと、根尾の守備力にチームは何度も救われた。ガーバーは根尾とは立場が違う。助っ人だ。ホームランを打てない、このチームでガンガンホームランを量産してもらうために呼んだ。多少は守備にミスがあってもその分、打ってくれればいい。それが打てない、守れない。その理由が慣れていないって…。ならば、最初から2軍で慣れさせて万全の態勢で夏の終わりに出てきてチームを優勝に導いてくれればいい。
 ちなみに私が思う中日の歴代最高の助っ人はタイロン・ウッズ。2006年10月10日、勝てば優勝という読売戦で、延長引き分け、優勝は後日と諦めかけた12回表に、その日2本目のホームランが満塁ホームラン!見事に優勝を決めてくれた。こういう選手を助っ人といいます。
▼立川志らく(たてかわ・しらく) 1963(昭和38)年8月16日生まれ、東京都出身の57歳。本名・新間一弘。日大芸術学部在学中の85年10月に落語立川流家元の立川談志に入門。88年に二つ目となり、95年に真打ち昇進。映画に造詣が深く「シネマ落語」で注目を集める。98年の「異常暮色」で映画監督デビュー。2003年に劇団下町ダニーローズを結成した。TBSテレビ系の情報番組「ひるおび!」でコメンテーターを務める。

12回表1死満塁、満塁弾を放ち笑顔で生還したウッズ=2006年10月10日、東京ドームで


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 中日の助っ人外国人で在籍中に最も多くの本塁打を放ったのはジーン・マーチンだ。入団1年目の1974年にリーグ優勝に貢献し、78年までの在籍5年間で161本塁打をマーク。79年には大洋(現DeNA)に移籍し、1年間で28発を記録。日本での通算は189本塁打だった。2位は志らく師匠が歴代最高の助っ人に推すタイロン・ウッズ。在籍した2005~08年に155本塁打を記録し、リーグ優勝した06年には本塁打と打点の2冠に輝いた。

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