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自家生産サウンドキアラ「めっちゃ美人さん」なとこも増田雄一さん好み【ヴィクトリアマイル・馬主直撃】

2021年5月15日 06時00分

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サウンドキアラへの思いを語る増田オーナー

サウンドキアラへの思いを語る増田オーナー

◇インタビュー「熱中オーナーズサロン」
 春のG1に注目馬を出走させるオーナーに愛馬や競馬について話してもらう「熱中オーナーズサロン」。第5弾はヴィクトリアマイルにサウンドキアラを送り出す増田雄一さん(66)を直撃。サウンドキアラの血統や生い立ち、昨年2着に終わった同レースへの思いなどを語ってもらった。
―いよいよヴィクトリアマイル。まずは増田さんが馬主になったきっかけを教えてください
 増田さん「学校の先輩だった大沢さん(『ライン』の冠名で知られる大沢繁昌さん)の存在が大きいですね。大沢さんと同じに会社に入って、そこからお互い独立。しばらくして大沢さんが馬主免許をとって、会話をしている中で僕もやってみようかなという感じで始めました。けっこう長く、もう30年ぐらいたちます」
―印象的な勝負服
 「最初は白地に黒のラインと5つの星が入ったデザインだったんですが、なかなか結果が出なくて…。白黒だと見分けがつかず、レース中にどこ行っちゃった?ってなることもありました。だから少し派手にしたかったこともあって、ずいぶん前に今の勝負服に変えました。青と黄色、ピンクは好きな色ですしね」
―近年は自家生産にも力を入れているが、馬選びの基準は
 「最初の頃は競り自体が少なく、庭先取引が中心。今は繁殖が8割ぐらいですね。好きな馬はとにかくかわいい馬。『イケメンは走る』なんて言われているけど、まさにその通り。アーモンドアイなんてすごくかわいい目をしてますしね。人間でも第一印象ってすごく大事だけど馬だってそう。どんな馬がかわいいか説明しろと言われたら困っちゃいますが(笑)」
―そんな中、サウンドキアラも自家生産
 「お母さんのサウンドバリアーが初めて繁殖にあげた馬。奥さんが『自分の繁殖で勝つといいよね』って言ってくれたのもありますが、血統がすごく良くて何とか残したかった。バリアーの母の母のレディーズシークレット(通算45戦25勝でG1を11勝の名牝)は、アメリカの年度代表馬にもなった馬。馬は隔世遺伝が多いからいつかは良い子を出すと思って、2世代続けてディープインパクトをつけました。お姉ちゃんは未勝利だったけど、キアラは生まれた時から筋肉質で社台ファームの人からも『これはいいですよ』って言ってもらえたので期待していました。めっちゃ美人さんでもありますからね」
―新馬戦勝ちから4歳春まで掲示板外なしの堅実な走りを続けた
 「もともとキアラはちょっと行きたがる性格で1800メートルなんかでも掛かっちゃう感じでした。だからマイルが中心で、2歳の時は阪神JFも登録したけど抽選で漏れまして。その時に条件戦を使う案もあったんですが、結果的にその時に無理に使わなかったのが良い方向に出ているのかもしれないですね」
―4歳春に格上挑戦のヴィクトリアマイルで7着。5歳の年明けから重賞3連勝して再びヴィクトリアマイルに挑んだ
 「格上挑戦で7着だから立派なもの。やっぱり走るなとは思ったけど、京都金杯は正直、掲示板に乗ってくれたらぐらいの気持ちでした。直前のリゲルSも3着でしたしね。それがけっこう強い競馬で勝ったと思ったら、そこから重賞3連勝。条件クラスでも連勝は難しいですから驚きました。まさにピークと思っていましたからG1でもと期待していました。だから、去年ドバイが中止になった影響でアーモンドアイが参戦表明した時はがくって感じでした(笑)」
―今回は昨年2着の悔しさを晴らす舞台
 「去年で繁殖にあげる話もあったんですが、先生と『リベンジしたいよね』という話をして、ヴィクトリアマイルには使おうと言うことで調教してきました。前哨戦に高松宮記念を選んだのは、僕の地元でもあるから一度は使いたかったというのもあるけど、間があいたのでスピード感を勉強してもらおうと。メイチの仕上げではなかったし、追い出し時に詰まってワンテンポ遅れての6着でしたから悪くないと思います。正直、牝馬は6歳の夏をこえると下降しちゃう馬が多い。キアラは開花が遅かったから大丈夫だと思うけど、やっぱりここが最大の目標。今年も強い馬はいますが、もちろん期待しています。でもまずはやはり無事に戻ってきてほしいです」
―サウンドキアラの長所は
 「キアラは好位につけて脚をため、最後はすっと抜け出すレースができます。普段はおとなしいけど、スイッチが入るとがつんと行っちゃうところも走る馬の性格だと思います」
―最後にファンにメッセージを
 「ありがたいことにキアラは多くのファンに応援してもらっています。競馬は勝負なので、勝つときもあれば負ける時もある。でもファンの応援に何とか応えられる競馬ができたらいいなと思います」

【関連ニュース】サウンドキアラの妹・サウンドレベッカ(牝4歳、栗東・安達)にも注目だ。現在は2勝クラスだが現級にはめどをたてており、狙いは秋のエリザベス女王杯。増田オーナーは「悪くない馬ですね。来週ぐらいには使う予定でそれに勝てたら、秋は大きいところを目指したい。長距離の馬なんで」と姉とは違う大舞台を見据える。また、今年デビューの2歳馬ではキタサンブラックの初年度産駒であるサウンドステラ(栗東・武英、母サウンドリアーナ)が注目株で「育成もいいと言っていますからね。期待しています」と話した。
▼増田雄一(ますだ・ゆういち) 1955(昭和30)年3月16日生まれ、名古屋市中区出身の66歳。愛工大名電卒。1990年に電子部品製造業「ジェディック」(愛知県小牧市)を設立し、現・代表取締役。馬主としてはG1(Jpn1)1勝を含む重賞8勝。冠名の「サウンド」は言葉の響きなどが由来。主な活躍馬はサウンドスカイ(15年全日本2歳優駿)、サウンドバリアー(10年フィリーズレビュー)、サウンドリアーナ(12年ファンタジーS)、サウンドガガ(14年スパーキングレディーC)など。

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