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<食卓ものがたり> 紅茶(三重県四日市市)  

2021年5月15日 05時00分 (5月15日 05時00分更新)
茶畑で紅茶を入れる山中千佳さん=三重県四日市市で

茶畑で紅茶を入れる山中千佳さん=三重県四日市市で

  • 茶畑で紅茶を入れる山中千佳さん=三重県四日市市で
  • 季節によって味わいが違うKyoukan茶
 黄緑色の新芽を手でかき分け、山中俊作さん(70)、千佳さん(37)の親子が目を凝らす。目当ては、ウンカと呼ばれる緑色の虫。「あー、いた」。二人がうれしそうに声を上げた。ウンカが茶葉をかむと、独特の甘い香りを醸す紅茶ができるといわれる。
 山中さん親子は、三重県四日市市の狭間地区でハサマ共同製茶組合を運営。二〇一四年から生産を始めた紅茶用茶葉の出荷量は多くないが、国内のコンテストで高い評価を受ける。入れてもらったところ、口の中にくっきりとした甘みと香りが広がり、口や鼻に長く余韻が残った。
 茶葉は、摘んだ後の発酵の度合いによって、緑茶やウーロン茶、紅茶など味や香り、色が分かれる。すぐに火を入れて発酵を止めると緑茶に、もんで柔らかくしてから発酵の時間を取ると紅茶に−という具合だ。
 もともとは、花粉症に効果があると話題になった品種「べにふうき」を使い、主力の煎茶用茶葉を作ろうと考えたのがきっかけ。しかし、渋みが強かったため発酵を進めて紅茶用の茶葉にしたところ、評判を呼んだのだという。
 紅茶の茶葉作りは生産者の工夫に支えられている。コンテスト上位の常連が作る紅茶は「飲めば、どこの誰が作ったか分か...

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