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「8つの金メダル全部取ります」空手関係者の”心意気”コロナにそがれないことを祈る【山崎照朝コラム】

2021年5月14日 11時14分

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東京五輪で金メダルが期待される宮原美穂と植草歩(右)

東京五輪で金メダルが期待される宮原美穂と植草歩(右)

 緊急事態宣言も5月31日まで延長された。新型コロナウイルスの勢いが止まらない。格闘技などのイベント会場として使用される後楽園ホールの予定表にも軒並み「中止」の表示が並ぶ。改めてコロナの猛威を身近に感じる。
 7月21日(ソフトボール、サッカー)に幕を明ける予定の東京五輪&パラリンピックにも不安がつきまとう。開催中止を求める声が日増しに強くなっており、9日には陸上競技のテストイベントが行われた国立競技場周辺では中止を求めてデモ行進があった。海外メディアも賛否を巡る国内の混乱を伝え、開催に後ろ向きの論調が目立つ。
 7日、菅義偉首相は感染対策を徹底することで予定通りの開催準備を進める考えを語った。外国人の受け入れを止め、規模縮小も検討しているようだ。
 さて、私が注目する新種目に「空手」がある。今月上旬にあったプレミアリーグ・リスボン大会で男女の形と組手の各3階級で合計8人の選手が出そろった。厳しい五輪代表選考会を勝ち抜いた精鋭の活躍に期待したい。
 山下泰裕選手強化本部長の期待は金メダル30個。山下本部長は金12個だったリオ五輪を大幅に上回り、世界3位となる金メダル獲得を目標に掲げて選手、関係者を鼓舞している。
 空手は「柔道」とともに日本のお家芸。東京五輪女子組手61キロ超級代表に決まっている植草歩選手(JAL)は金メダルの有力候補だ。香川政夫選手強化委員長のパワハラが問題になったが素早い対応で早期決着し、安堵(あんど)した。
 コロナにより試合が激減し、そのストレスが試合以外に向けられているようで嫌な感じだ。まずは手綱を締め直し、五輪に集中したいところだ。
 ちょっと時計の針を巻き戻し、1964年の東京五輪を振り返ってみた。新種目となった「柔道」は68キロ以下、80キロ以下、80キロ超の各階級で金メダルを獲得。唯一、無差別級がアントン・ヘーシンク(オランダ)に金メダルを奪われ喧々囂々(けんけんごうごう)。大きな話題になったものだ。
 五輪が開催されれば「空手」には柔道と同様の期待がかかるだろう。全空連関係者は「形と組手。男女で8つの金メダル。全部取ります」と意気込んでいる。コロナが“その心意気”をそがないことを祈りたい。

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