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偉いお医者さんが政治家のパーティーに出席したと問題になっているが…同郷なので残念でならない【北の富士コラム】

2021年5月14日 06時00分

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朝乃山が上手投げで翔猿(手前)を下す

朝乃山が上手投げで翔猿(手前)を下す

◇13日 大相撲夏場所5日目(両国国技館)
 5日目も大関陣は安泰で、どうやら平静さを取り戻してきたようだ。しかし、結びの一番には、どうも納得がいかないので少し触れてみたい。
 立ち合い翔猿が低い姿勢で朝乃山の左脚を取りに出る。以前にも一度、そんな光景を見たような気がする。多分、朝乃山も警戒はしていたと思われる。深く右を差し込んだ翔猿が早い勝負に出る。朝乃山は左上手を引いてはいるがあまりにも深い。翔猿は気合鋭く攻め立てる。
 朝乃山は強引に上手投げを打つしか手はない。小兵の翔猿の体が宙に浮いたが、相撲勘の良い翔猿はとっさに両手を伸ばし、朝乃山の両脚を取りにいく。柔道にもろ手刈りがあると思うが、まさにそのもろ手刈りが見事に決まって、朝乃山の体が真後ろに倒れた。しかし、軍配は朝乃山に上がり、物言いも付かなかった。
 解説の芝田山親方と向正面のゲストの親方も翔猿の手が付いたと述べているが、2度ビデオテープで流れを見て確認させてもらったが、手は土俵ではなく朝乃山の両脚、特に問題の右手は相手のかかとを刈っていた。少なくとも私はそう見ている。
 確かに翔猿の両脚も精いっぱい伸び切ってはいるが、膝は最後まで付いてはいない。まして足の甲も返っていなかった。翔猿が勝っていると断言はできないが、物言い、協議はあってもよかったと思う。
 朝乃山はどうもしっくりいかないようだ。4日目も書いたが、立ち合いが悪過ぎる。後半戦に入る前に修正しないと苦しい場所となるだろう。記者さんから電話があり、朝乃山と翔猿は初顔とのこと。だから年は取りたくない。
 ところで照ノ富士と若隆景の相撲は、時間は短かったが内容は濃く、いい一番だった。全勝大関に果敢に真正面から勝負に出た若隆景の根性は素晴らしい。低い体勢から右を深く差し、左からおっつけで絞り上げてもろ差しになった。小兵だが、どうやら力は強いのだろう。照ノ富士の巨体が一瞬、浮き上がるほどである。
 だが、照ノ富士は少しも慌てず、左から思い切り小手に振った。この大きな相撲は軽量力士の泣きどころ。根こそぎ土俵外まで持っていかれてしまった。照ノ富士は自信あふれる相撲で初日から万全の相撲だ。その破竹の勢いの大関に、力と技で立ち向かった若隆景は立派であった。
 三役に昇進したらぜひ若葉山を名乗ってもらいたい。名力士双葉山の2文字を頂くことにもなる。「ワカタカカゲ」も悪くはないが、舌をかみそうでどうも発音しにくい。私のためにもお願いしたい。
 正代は悪い悪いと言われながら、気が付いたら4勝1敗。どうもつかみどころのない力士である。高安の相撲にも少し驚いた。大関候補の大栄翔を一気に押し倒した。こんな強い高安は何年ぶりだろうか。
 6日目から中盤戦に突入する。早いものだ。東京の感染者が1000人を超えている。高齢者のワクチンも遅々として進んでいないらしい。偉いお医者さんが政治家の資金集めのパーティーに出席したと問題になっているが、同郷の人なので残念でならない。情けないことだ。
 それでも飯は食いたい。久しぶりに作った「ソップ炊き」。出来はまあまあと言うところか。鶏肉は売っているが、鶏がらが手に入らず、スープのコクがいまいちであった。夕食はちゃんこにうどんを煮込んで食べるとしよう。失礼。(元横綱)
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